マルチメディアとは優れたユーザ・エクスペリエンスを確保し、ユーザにとって価値のあるサービスを提供することを意味しています。我々はみな同じユーザではあるのですが、その要求は個々のニーズと行動によって異なります。コミュニケーションはあらゆるマルチメディア・エクスペリエンスのベースとなっています。コミュニケーションは大なり小なり所属する個人のネットワーク、すなわちコミュニティー内で発生します。これらコミュニティーは家族であったり、友人たちであったり、職場の同僚であったり、官公庁であったりします。とくに若い世代はバーチャルなコミュニティーでやり取りをしています。
マルチメディアの世界は急速且つ継続的に変化しています。すなわち、顧客の行動からテレコム、メディア、インターネット産業のコンバージェンスまで、すべてが「オールIP」の世界への急速な技術の進化により日々変化をもたらしています。
これによって生まれてくるマルチメディア市場で成功を収めるには、事業者もサービス・プロバイダも迅速な対処をして、効果的な方法でその複雑さを管理していかなければなりません。マルチメディア市場とは、エンドユーザがソーシャル・ネットワーキングに携わってマルチメディア・サービスを消費する世界を意味する隠喩です。その世界ではモバイルおよび固定のネットワーク事業者がインターネット・メディア会社、広告会社、サービス・プロバイダと出会い、提携し、協力しあう世界でもあります。マルチメディア市場は、そのそれぞれの参加者がどのような個人あるいは組織に属しているかにかかわらず、消費者として、製作者として、また他の参加者との提携者として、それぞれの役割を演じる世界を実現します。
マルチメディア市場はエンドユーザを中心として、数多くのビジネスモデルによって特徴づけられます。現在では、こういったビジネスモデルは、おおまかに、小売りビジネスから消費者(B2C)、企業間(B2B)、および広告の分野に分けることができます。
サービス・レイヤとは、事業者のネットワークおよびIT機能に基づいて消費者およびビジネスユーザ用のサービスを提供する機能を持つサービス・プロバイダのネットワーク部分です。サービスは、外部サービス・プロバイダとのインテグレーション・サポートを含む標準サービスおよびIMSの上でカスタマイズされます。サービス・レイヤには、マルチメディア市場によって設定される要件を満たすために必要なIT環境があります。