クラウドネイティブへの道のりに必要なこと

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5G技術への期待は日増しに高まっています。通信業界はこれまで影を潜めていましたが、今や表舞台に立ち、技術革新の次なる変革の波に備えて、ほぼ万全の策を講じています。しかし、その道のりは複雑で、業界や分野を超えた接続性を実現するための標準化が求められ、またマルチベンダーのオープン性に対するニーズを満たしつつ、セキュリティを強化することが求められています。

ロボットの手を持つ少女

どのようにしてテクノロジー・リーダーになりましたか。またどうやってその地位を維持していますか。どのような通信事業者の変革サイクルが過去50年間に見られましたか。現在、私たちはどの地点にいますか。そして、この道のりの次のフェーズを実現するために、絶対に受け入れなければならないテクノロジーは何ですか。

「Transmissions from Tomorrow」 ポッドキャストの最新回では、ビジネスエリアのアーキテクチャーおよび技術部門の責任者であるアンダース・ローゼングレン(Anders Rosengren)が、データサイエンティストでポッドキャストシリーズの共同設立者であるデズ・ブランチフィールド(Dez Blanchfield)氏と活発な議論を行っています。両者は、拡張現実メガネ、産業ロボティクス、コネクティッドビークルといったエッジコンピューティング分野で期待されている革新を実現するために、どのように業界間の障壁を取り除き、接続性を開放するかについて論じました。

また、最近ロサンゼルスで開催されたONSイベントから得られた重要なポイントや、通信事業者や5Gの将来にとって、クラウドネイティブとオープンソースがそれぞれいかに重要であるかについて話しています。

通信業界における次の変化のきっかけとなるものとして、アンダースは、オープンソースが業界全体に転機をもたらすものと考えています。ただし、複数のオープンソースと標準化プロジェクト間の調整や作業方法の変更など、オープンソース方式での運用には課題があります。それでも大きな利点があるとアンダースは述べています。

 

標準化: 落とし穴と可能性

アンダースは、エリクソンのデジタルサービス部門が標準化とオープンソースにどのように取り組んでいるかについて説明しています。また、「地上のブーツ」がオープンソースをリードする上でいかに重要か、そしてエリクソンのサービス・オーケストレーターとオーケストレーション・スイートがONAP (Open Networking Automation Platform)に深く関わることによりどのようなメリットを得るかについて語っています。

「たとえば、最近のONSイベントにおいて、ONAPオーケストレーティング・エンドツーエンド・ネットワークスライシングを使ったライブデモを行い、オープンソースへの取り組みと5Gオーケストレーションでの重要性を実演しました」 ネットワークを同じデバイス内の複数のエンドポイントに至るまでエンドトゥーエンドでスライスし、同じネットワーク上で異なる品質のサービス、特性、セキュリティを提供するネットワークスライシングは、5Gにとって非常に重要なコンセプトとなるでしょう。

アンダースはまた、こう述べています。「オープンソースはもちろん、CNCF (Cloud Native Computing Foundation) を中心とする通信事業者のクラウドネイティブへの進化にとって重要です。エリクソンはCNCFと、同ファウンデーションのエグゼクティブディレクターであるダン・コーン(Dan Kohns)氏と緊密に協力して、CNCFが通信事業者のワークロードにより適合するために業界全体が共同でどのようにCNCFに貢献できるか検討しています。たとえば、5月末にバルセロナで開催されたKubeCon Europeに参加し、事業者とベンダー両方からの業界代表と、この点について詳しく議論しました。 そこでは、オープンソースや業界のコラボレーション、そしてITと通信事業者が一体となり業界の境界を越えることの価値を確認しました」

5Gの実行には、増大する複雑性だけでなく、高速化、低コスト化、エッジコンピューティングと公開、APIなどによる機会にも対応することが重要です。こういったことすべてに、オープンソースと相互運用性の基礎と、管理およびオーケストレーション・ソリューションへの対応、クローズドループ・オートメーションやゼロタッチオペレーションの実行方法の確認が必要となります。

Anders Rosengren

「ONAPがオープンソースを推進 – NFVは相互運用性を目指している」アンダース・ローゼングレン

 

クラウドネイティブはCSPの仮想化戦略における次のステップ

クラウドネイティブの設計原則は、製品がクラウド内で最適化された形で動作することにあります。デズ氏とアンダースはKubernetesについても論じ、アンダースはそれが「IT業界生まれ」なので通信業界でも機能するようにしなければならないと述べています。

「エリクソンはこれについて語るだけではなく、製品を発売しています。たとえば、最近発表したデュアルモード5Gクラウドコアは完全にクラウドネイティブであり、CNCFベースのクラウド環境で展開できます」

クラウドネイティブがなければ5Gは成り立ちません。ただしクラウドネイティブを実現させるには、クラウドプラットフォーム、ネットワーク機能、オーケストレーション・ソリューションなどといった、完全なテクノロジー・スタックを確認してそれに対処することと共に、完全なCI/CDフローをネットワークに適用するといった作業方法やプロセスへの対処が必要となります。

5Gユースケースを実現する鍵は通信事業者のエッジコンピューティング

「通信事業者のワークロードとサードパーティのアプリケーションの両方を実行する通信事業者のエッジは、5Gユースケースを実現する上で重要なコンポーネントであり、超低遅延と地理的近接性を実現します」とアンダースは述べています。また、テクノロジー革新が、5Gが実現する革新に存在する機会を掴み発展するには、この通信事業者のエッジコンピューティングが不可欠であると言っています。5Gが実現する革新とは、たとえば拡張現実、バーチャルメディカル支援などがあります。 エリクソン・コンシューマラボのレポート「10大消費者トレンド2019」では、2025年までに全ての人がARメガネをかけることになるとしています。

しかし、このような革新と、サードパーティ製アプリケーションが通信事業者のエッジコンピューティングに効率的にアクセスするには、業界間の 「開放性」 が必要です。これには、データ、システム、ネットワークのセキュリティ、そしてテクノロジーそのものの妥協のない品質を保証する責任が伴います。この道のりは、オープンソースが業界全体で受け入れられていることが原則であり、 「クラウドネイティブ」 の基礎的要素に基づいている必要があります。

上記に付いては、アーキテクチャーおよび技術部門の責任者であるアンダース・ローゼングレンとデズ・ブランチフィールド氏が出演した最新のポッドキャストで詳しく述べています。

ポッドキャストを視聴するには、こちらをクリックしてください。

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