午後半日をかけて行われたセンパイ・エクスペリエンス・シェアリングで焦点が当てられたのは、エリクソンのエンジニアのキャリア。新卒で入社したエンジニアが、どのような技術やスキルを身に付けて、どのようなキャリアパスを歩めるのか、大枠が説明・提示された後、エンジニアとして最前線で働くセンパイやエンジニアから営業へ転身したセンパイから、様々なキャリアを聞ける貴重な機会となりました。
キャリアは自分で構築する
エリクソン・ジャパンでのキャリアの大前提は、自分のキャリアは自分で構築していくこと。当然例外はあるものの、エリクソン・ジャパンでは「どのようにキャリアアップしていくのか」といったキャリア構築を会社が主導することは基本的にありません。キャリアビジョンを自分で定め、キャリアプランを自分で設計して、キャリアパスを自ら歩んでいく。多くが個人に委ねられています。個人の希望を最大限に考慮して、適正や会社の状況を鑑みながら、一人ひとりのキャリアビジョンを実現していくための支援を会社が提供していきます。
エンジニアの代表的なキャリアパス
多くのエンジニアが歩めるキャリアの大枠は以下の通りとなっています。(正式や所属や役職名の呼称ではりません)
- ジュニア・エンジニア(新卒入社含む):定義された手順と統合のガイドラインに従って、様々なプロセスや手順におけるタスクを実行していきます。
- エクスペリエンスド・エンジニア:実行チームのひとつを主導します。技術的な課題を理解して、会社の方針や手順を生かせる専門知識を完全に理解することが求められます。限定的なスコープの範囲内で課題を解決します。
- シニア・エンジニア:サービスラインの特定領域の技術リーダーを務めます。チームリーダーとしての働きが期待されます。
- 1stラインマネージャー:組織内の各セクションのラインを管理します。リソースやパフォーマンスの管理を担います。
- プリンシパル:エンドツーエンドのソリューションの責任を担います。
- 部門代表者 / 責任者:部門の代表として、ガバナンスやポリシー、従業員とのコミュニケーション、組織横断的・機能横断的な取り組みへの責任を持ちます。
マネジメントかスペシャリストか
上記のキャリアパスの中で、ジュニア・エンジニアはエリクソンの製品やデリバリープロセス、テクノロジーについて身に付けていきます。数年の経験を積んだ後、今度は検証、オペレーションやサポート業務などでチームリーダーとしての役割を担います。さらには、シニア・エンジニアとしてオペレーター向け業務のチームリーダーやテクニカルスペシャリストとして責任ある役割に就いていくことになります。新卒で入社すると、ここまでで大よそ10年程度のキャリアを積むことが代表的なキャリアモデルとなります。基礎を身に付けた後は、チームやプロジェクトをマネジメントするロール、または技術的な側面を極めていくスペシャリストとしてロールを個人の希望を反映してキャリアを志向していくことができます。
2022年5月に開催されたセンパイ・エクスペリエンス・シェアリングの様子
多様な道を歩むセンパイ – モデルケースとして
Senpai Experience Sharingでも紹介されたエリクソン・ジャパンの従業員のキャリアパスの一例をご紹介します。
センパイのモデルケース1.
2015年に新卒で入社し、インテグレーションエンジニアとして2年ほどネットワークロールアウトの検証業務に従事しました。その後、無線アクセスネットワーク(RAN)構築のシステムインテグレーションを担当する傍ら、エクスペリエンスド・エンジニアの資格を取得。2019年より無線アクセスネットワークのエキスパートとしてのキャリアを歩んでいます。今後は、ソリューションアーキテクトとしてエンジニアを極めるか、ラインマネージャーとしてチームをマネジメントするか、はたまたネットワークの設計および最適化に携わっていくか、キャリアを模索中。一緒に働く人が楽に楽しく働ける環境整備にも興味があるし、自分自身のエンジニアとしての成長も目指したいと考えて、将来を考え中です。
センパイのモデルケース2.
2013年に新卒で入社し、データベースエンジニアの部署へ配属されました。2015年に台湾のHome Subscriber Server Front End (HSS-FE)アップグレードプロジェクトへ日本人唯一のエンジニアとして参画、2ヶ月間の台湾出張を経験しました。台湾にはアップグレード経験者がいなかったために日本へ支援要請がありトライしてみました。2017年にはお客様の5Gコアの実証実験で初めてテクニカルコーディネーター業務を担当。お客様とのインターフェースとなり、ビジネスマナーやプレゼンテーションスキルなどが求められ、また目の前の業務だけでなくプロジェクト全体のマイルストーンも意識するように。2019年には5Gコアのラインマネージャーになりました。長期的なアクションやストラテジーを考えることも増加、チームメンバー20人のマネジメントのため、多様なスキルも必要になりました。
センパイのモデルケース3.
2013年に新卒で入社して、インテグレーションエンジニアとして3年ほど業務へ従事。その間、大きなインシデントが起きるもお客様と共に乗り越えたり、時に長い時間働くこともあるが非常にやりがいを感じながら働いたり、多様な経験を得ることができました。2016年に一念発起して営業へ転身。アカウントマネージャーとして、ソフトウェアアップグレードやキャパシティ拡張、カスタマーサポートなど多様な活動に取り組んできました。2019年にエリクソンを一度離れて、スタートアップ企業でマーケティングやセールス、カスタマーサクセスなど様々な業務の経験を積み、2021年にエリクソンへ復職しました。現在は、再びアカウントマネージャーとして、お客様の5G関連のプロジェクトやエンタープライズ事業にも従事しています。
多様なキャリアを会社が支援
以上は一例ではありますが、エリクソン・ジャパンでは多くのセンパイが通ってきたように様々なキャリアパスを歩むことができます。今回、紹介した「Sanpai Experience Sharing(センパイ・エクスペリエンス・シェアリング)」のように個々人が望むキャリアを築けるように、キャリアを考える機会や会社のサポートも充実しています。
現在、5Gテクノロジーの普及により、ネットワークエンジニアの需要が急増しています。数年はこの動向は続くと見られています。エリクソン・ジャパンでキャリアを模索したい方は、以下ウェブサイトより詳細をご覧いただけます。
エリクソン・ジャパン採用情報:https://www.ericsson.com/ja/careers/global-locations/japan