Enter New Horizons
Enter New Horizons―AI時代を動かす、コネクティビティ
エリクソンは、2026年、創業150周年を迎えています。 日本でも40年以上にわたり、通信テクノロジーを通じた日本の経済・社会の発展のために様々なパートナーや生活者の皆さまと協働させていただいています。
今回、150周年を契機に、来たるAI社会において、コネクティビティが日本の社会課題にどのような貢献をなしうるか、その可能性を探索する「未来対話プロジェクト」を実施しています。
東京大学の研究者や学生の皆さま、さまざまな地域の事業者や行政の皆さまとの対話を重ね、「未来シナリオ」を導出しましたので、ここでご紹介させていただきます。
もちろん、シナリオはあくまでも仮説であり、これからさらに多くの皆さまと対話を拡げるための「問い」であると私たちは考えています。
コネクティビティの可能性を活かして、よりよい日本の未来を創る取り組みを皆さまとご一緒できれば幸いです。
エリクソン未来対話プロジェクト
Enter New Horizons―AI時代を動かす、コネクティビティ
2026年に創立150周年を迎えたエリクソン。日立製作所、沖縄セルラー、横浜市、佐渡市などの日本の産業界や行政との対話を通じて、製造、インフラ、移動・物流、地域の未来を探求。日本のこれからを支え、新たな創造をもたらす「AI×コネクティビティ」の可能性を探ります。
YouTubeでご覧になる方はこちら
AI×コネクティビティの未来シナリオ
シナリオで描かれる3つの変化
変化(1) AIや機械が、現実世界で動く
ロボット、自動運転車、ドローンなどが、周囲の状況を認識し、判断し、行動する時代へ。
変化(2) 人、機械、AI、社会インフラが相互につながる
人だけでなく、機械やAI同士もネットワークを利用し、大量のデータを継続的にやりとりする時代へ。
変化(3)「つながり続けること」の重要性が拡大
ロボットや移動体が現実世界で動き、あらゆるものがつながるコネクティビティが重要な時代へ。
エリクソンが果たす役割
(A) 通信基盤を“End-to-End”で支える
通信基盤の設計・構築から運用・進化までを一貫して支援。無線アクセスネットワーク、コアネットワーク、運用管理、セキュリティなど、ネットワークの一部分にとどまらず、全体を見渡した基盤づくりを支えます。
(B) AI時代のコネクティビティに必要な機能を統合する
高性能なモバイルネットワークに、AIを活用した運用・自動化やセキュリティを組み合わせ、AIや自律システムが社会の中で安全かつ確実に機能するためのエコシステムを支えます。
(C) 社会インフラを支える品質と信頼性・安全性
用途に応じて必要な通信性能を確保し、日常の産業活動から緊急時の重要通信まで、安定したつながりを実現。社会インフラを支えるために不可欠な、高品質・高信頼・高セキュリティな通信基盤を提供します。
(D) 世界で培った経験でエコシステムの進化に貢献
グローバル規模での導入実績や3GPPをはじめとする標準化活動を通じて培った経験を活かし、様々な事業者、行政、生活者・社会の皆さまと共に新技術の社会実装を進め、通信×AIのエコシステムの進化に貢献します 。
製造の未来シナリオ
日本の職人の技やリアルタイムで生成される生活者のニーズなどの「超リッチデータ」が、グローバルなバリューチェーンの上を行き交う、高度なものづくりを実現
2035年、日本の製造業は「製造イノベーション」によって新たな成長軌道に乗った。エンジニアの「技」や「感覚」、生活者の潜在ニーズといった“ 超リッチ”なデータを、地球規模の通信で自在に活用できるようになったからだ。
たとえば、フィジカルAIなどによって、職人の「手の感覚」や熟練者がトラブルに対応するときの「勘」といった、言葉にしにくい熟練の技(暗黙知)がデータ化されていく。これにより、人手不足や技術継承の危機が克服される。さらに、データ化された技は知的財産として世界中の工場で活用され、新たな収益を生み出している。
各地の生活者の中で生まれつつあるニーズ、国境を越えた資材調達の状況 ― こうした、これまで取得も活用も難しかった“超リッチ”なデータも、自在に扱えるようになる。それらが「グローバル・データ・パイプライン」(世界規模でデータをつなぐ流通基盤)で結びつき、自律的に連携することで、研究開発から製造、運用に至るバリューチェーン全体が最適化されている。
工場には、さまざまなデータやAI、ロボットなどを自由に使いこなし、これまでになかった製品を次々と創り出す「指揮者」や、AI・ロボットと協働しながら自らの技をさらに磨き上げる「新しい匠」が登場している。人はAIの可能性を学び、変化を楽しみながら、新しい働き方を創造しはじめている。
Why Ericsson ?
エリクソンは、工場、サプライチェーン、世界中の拠点を高性能な通信ネットワークでつなぎ、現場で生まれる膨大なデータをリアルタイムに活用できる環境を提供します。
高い信頼性とセキュリティを有するコネクティビティが、人とAI、ロボットが協働する次世代のものづくりを支えます。
関連する技術
インフラの未来シナリオ
日常ではドローンやセンシング技術がインフラの安全を守り、有事には緊急モードの通信インフラが危機対応を支える
2035年、日本は人口減少・過疎化による人手不足を乗り越え、ドローンやセンシングなどを駆使して保守点検を行うことによって破損などの危機を未然に防ぎ、道路、橋、発電設備や送電線、上下水道や河川・堤防などのインフラの安全を保っている。
街中のカメラやセンサー、人工衛星のカメラなどが相互に接続され、設備の自動点検やインフラ保全のための共通資産として活用されている。総務省が「通信インフラは国民生活を支える公共基盤であり、あらゆる産業の成長を支えるインフラの中のインフラ*1」と定義するように、通信はその共通資産を支える欠かせない技術になっている。ただし、こうした仕組みの実現には、カメラやセンサーが個人情報をどう扱うかという重要な論点があり、社会的な合意形成とルール作りが前提となる。
台風や地震などの大規模災害時には、ネットワークが即座に緊急モードへ移行する。電源や地上設備が途絶した離島や山間地域であっても、ドローンや上空通信(HAPS/衛星)が自動連携して通信の孤立を防ぎ、被災地を取り残さない危機対応を実現する。日本に住む誰もが今よりも安心を感じながら日々を過ごせる、レジリエントな社会が築かれていく。
*1 出典:総務省 情報通信成長戦略官民協議会 中間取りまとめ(令和8年2月)
Why Ericsson ?
通信インフラに求められるのは、どのような状況でもつながり続けることです。エリクソンは、通信・センシング・AIを組み合わせた、レジリエントなネットワーク基盤を提供し、日常の保守から災害時の重要通信まで、社会インフラに不可欠な通信インフラを支え続けます。
関連する技術
ミッションクリティカルネットワーク、 AI RAN、ISAC、NTN、5G SA
モビリティの未来シナリオ
まち全体で移動・物流が最適化され、高度な安全性や利便性を実現。だれもが行きたい場所に行き、モノに手軽にアクセスできる環境へ
2035年、都市のモビリティは「移動の完全自動化」と「情報の高度な統合」によって大きく変わった。懸念されていたドライバー不足や交通弱者、渋滞といった課題を解決している。まち全体で交通情報などが統合・分析され、無人で動くさまざまなモビリティに最適な指示や推奨が届く。モビリティ同士も相互に通信し合うことで、渋滞や移動ストレスが解消されている。人々の新しい時間の使い方が生まれ、暮らしそのものが大きくアップデートされている。ISAC(通信とセンシングの融合)などの新たな通信テクノロジーが実用化され、通信ネットワーク自体が「センサー」の役割も果たすようになっている。これにより、写真などの不要な個人情報は取得しないようプライバシーに配慮しながら、モビリティとまち全体の交通安全が保たれている。
また、自動運転車の普及によって一人ひとりの行動範囲やその自由度が広がるだけでなく、かつて交通弱者と呼ばれていた人々の生活を支える移動型店舗やオンデマンド配送も増えている。物流もよりスムーズで快適になり、物理的に移動せずとも豊かな生活が送れるようになっている。さらに、より正確な情報が流通することで、これまで期限切れなどで廃棄されていたような物品が劇的に減少。持続可能な生産と消費の実現を、モビリティが後押ししている。
Why Ericsson ?
人、車両、ドローン、物流システムが安全かつ効率的に連携するためには、途切れず、状況に応じて最適化された通信が欠かせません。
エリクソンは、その連携の要となるネットワーク基盤を提供し、自律的なモビリティ社会の実現を支えます。
関連する技術
持続可能な地域の未来シナリオ
人口が減る中でも、人とAIが協働してQoLの高い暮らしや充実した働き方を実現し、地域の文化が未来へ続いていく
2035年、急速な人口減少・過疎化によって存続が危惧されていた医療や教育などの公的サービス、そして地域ごとの産業は、フィジカルAIや自律型ロボティクス技術の社会実装によって、むしろ質的に向上している。「人手ありき」という従来の価値観から脱却し、テクノロジーの力で、少ない人口でも地域の暮らしと産業は健全に成長している。
公的サービス、たとえば医療の分野では、リモートでの医療行為や手術が可能になったことで、地域に専門医が常駐せずとも高度な医療に手軽にアクセスできている。公的サービスから切り離されることなく、住み続けたい地域で住み続けることが可能になっている。
地域における産業、たとえば農業の分野ではスマート農業技術やフィジカルAIの普及により、人力に頼ることなく農産物を生産・収穫することが可能に。VR等を活用してリモートワークで農業に携わる都会の若者も現れた。様々な人々が、関わり合い、学び合いながら地理的制約や人手不足にとらわれることなく、新しい働き方、そして価値の生み出し方を実践することで、様々な公共サービスや地域産業が維持・創造されている。
テクノロジーが過疎化に伴う制限や不安を解消し、どの地域でも高い生活の質(QoL)を追求できる。その土地ならではの暮らしや文化が、途絶えることなく未来へ続いていく。
Why Ericsson ?
エリクソンは、公共サービスや産業インフラなど、地域を支えるさまざまな仕組みを共通のデジタル基盤でつなぎ、人がどこに住んでいても必要なサービスに快適にアクセスできる環境を支えます。地域のデータを地域で活用しながら、持続可能で“誰も取り残さない”社会づくりに貢献します。
関連する技術
「未来対話プロジェクト」の概要・プロセス
これからの日本の社会・産業課題に対して現在・将来の「通信」ができることがどのように関わり、よりよい未来を創ることができるかを探索
有識者の声
本プロジェクトでは、AIおよびHCI (ヒューマンコンピュータインタラクション)を専門とする東京大学の馬場 雪乃 准教授、哲学・対話を専門とする梶谷 真司 教授からの助言や、自治体・パートナー企業との対話を通じて、社会課題、技術の進化、人々の生活や価値観といった多面的な観点から未来シナリオを深めています
東京大学 大学院総合文化研究科 馬場 雪乃 准教授
AIが社会インフラの一部となる時代には、通信の障害や停止が社会全体に与える影響も大きくなります。人や社会を支える通信の重要性はこれまで以上に高まるでしょう。また、AIや通信の未来を考えるとき、先に語るべきは技術そのものではなく、人間にとってどのような社会が望ましいのかという幸福のビジョンです。どのような技術をつくるか以上に、どのような人間像や社会を目指すかを考え続けていきましょう。
東京大学 大学院総合文化研究科 梶谷 真司 教授
AIによって社会は大きく変わるかもしれません。しかし本当に考えるべきなのは、その変化に一人ひとりがどう向き合えるのかという視点です。AI時代には、人間に求められる役割そのものが変わっていくでしょう。同時に、通信技術の進化は、これまで参加が難しかった人々を社会や対話につなぎ、多様な人々が関わり合える可能性を広げます。人ならではの価値や、人と人とのつながりをあらためて考えることが、ますます重要になるはずです。
通信事業者さまからのコメント
株式会社NTTドコモ
代表取締役社長
前田 義晃
創立150周年、心よりお祝い申し上げます。デジタル社会を支える高性能かつ高信頼な通信を通じて、人・モノ・社会をつなぎ、新たな価値を創出してこられたエリクソンの歩みに、深く敬意を表します。そのビジョンは、「つなぐ力で豊かな社会を実現する」というドコモの理念とも通じるものがあります。今後も共創を通じて、ともに人と社会の可能性を広げてまいりたいと存じます。
KDDI株式会社
執行役員専務 CTO コア技術統括本部長
吉村 和幸
エリクソン創立150周年、心よりお祝い申し上げます。KDDIはエリクソンとともに、世界的にも高い評価を受ける高品質で強靭な通信インフラを構築してまいりました。未来シナリオ共創プロジェクトにて描かれた、通信とAIの融合によって人々の暮らしと産業を支える社会基盤への進化に向け、今後もエリクソンとともに新たな価値を創出し、日本の産業と社会の持続的な発展に貢献できることを期待しております。
ソフトバンク株式会社
代表取締役 社長執行役員 兼 CEO
宮川 潤一
エリクソンの創立150周年を心よりお祝い申し上げます。長きにわたり通信技術の革新を牽引し、社会や産業の発展を支えてこられた歩みに敬意を表します。ソフトバンクは成長戦略「Activate AI for Society」の下、AIの社会実装を加速していきます。今後もエリクソンと共に、通信とAIの力で日本の持続的な発展を目指すとともに、テクノロジーによって新たな未来を切り拓いていけることを期待しています。