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差別化された接続で5Gの収益化を加速する方法 – 通信事業者の洞察

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本資料は2025717日に発表された報道資料の抄訳です。

5Gスタンドアロン(5G SA)技術の収益化は、通信事業者がARPUの停滞から脱却するための課題であり、同時に大きな機会でもあります。世界の通信事業者の洞察をもとに、現在と将来の新しい5Gサービス展開をご紹介します。

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世界の通信業界リーダーが集うと話題の中心になるのは、現在の市場にある課題の対処法や、市場のリーダー的通信ベンダーやエコシステムパートナーと開発し、それらの課題を解決できる革新的なソリューションについてです。
この記事では、議論を要約し、通信事業者が既に展開しているサービスと、将来的に導入を検討しているサービスの具体例を紹介します。

5G SA収益化の未来と業界を前進させるであろうアプローチを垣間見ることができます。

ビジネス機会はサービスの差別化にある

5G契約数は増加を続けていますが、通信事業者はARPUの向上や新たな収益源の確保に苦戦しています。現在のベストエフォート型モバイルブロードバンドモデルは、収益の限界に達し利用者のサービス体験に悪影響を与えています。

調査によると、5G利用者の4割は、混雑状態でアプリ品質が頻繁に低下するため、ベストエフォート型のパフォーマンスを許容できなくなっています。
(エリクソン消費者ラボレポート: Elevating 5G with differentiated connectivity).

また、トラフィックタイプの多様化により、違った接続性能が要求されるため、通信事業者が全アプリケーションに最適なサービスを提供する事は難しくなっています。
現モデルは、より特定な性質とパフォーマンスを要する新しいアプリケーションの革新や、対処において通信事業者の能力も制限しています。

通信事業者は、これらの課題に対応するため、サービスの差別化が必要と認識し、色々なサービスや支払いオプションを提供できる新しいモデルを模索しています。新モデルは、加入者の多様なニーズを満たし、新たな機会の収益化につながり、そしてサービスエクスペリエンスの向上を可能にします。

接続サービスにおけるビジネスモデルの進化

接続サービスにおけるビジネスモデルの進化

通信業者が注力しているビジネス機会

議論では、通信事業者間のサービス差別化の機会が強調されています。これらの進歩は、特定の顧客ニーズに応える差別化されたサービスの提供を可能にしユーザー体験の向上を期待します。

イベントでは、ユースケースを紹介し、多数の通信事業者 による5Gスタンドアローンの収益化について協議されました。例を挙げると、北米では、ネットワークスライシングを使いモータースポーツイベントで差別化された接続を提供しました。発券機やPOS、固定およびモバイルブロードバンドカメラ、フォトジャーナリズム、ミッションクリティカル用のドローンなど、最適化された接続で複数のアプリケーションに対応しました。

アジア太平洋地域の事例は、スポーツやコンサートなどの大規模なイベントで、消費者にプレミアム接続を提供しました。

北米の大手サービスプロバイダーの1社は、革新的な戦略洞察の中で、動的ネットワークスライシング、セキュリティ、モバイルエッジコンピューティングの重要性を強調しました。従来のモビリティサービスを超え、セキュリティが収益性の高い分野であると指摘しています。また、ゼロトラストとポスト量子暗号がエンタープライズの製品強化には重要なテクノロジーであり、安全な接続にSaaSソリューションの導入を強調しました。

また、グローバル展開されている5Gサービスの1つである、固定無線アクセス(FWA)の進化にも触れています。ブロードキャストサービスは、いくつかの国で受け入れが進み、新しい機会として認識されるようになりました。

衛星による正確な位置情報サービスを統合し、ユーザーの位置情報をベースにした料金の差別化も議論されました。また、サービスプロバイダーは、新たなAIユースケースをサポートするためにモバイルエッジコンピューティング(MEC)も模索しています。MECは、ネットワークエッジでデータ処理を行うので、コネクテッドカーや自立走行車といったアプリケーションに不可欠な、超低遅延と没入型のエクスペリエンスを可能にします。

不正防止もサービスプロバイダーが注目している分野です。幸い、増加する詐欺に対し安全な通信体験を提供する新しいソリューションが存在しています。これらは4Gでも機能していましたが、5Gでは低遅延でさらに強化され、高度なAI 機能の使用も可能です。

企業や公共部門のユースケースも頻繁に議論されます。緊急対応者、接続された救急車、オンプレミスデータ用のローカルパケットゲートウェイが検討されています。これらのユースケースは、クリティカルなアプリケーションに、低遅延とプレミアム接続を保証し提供する、差別化された接続の重要性を強調しています。

通信事業者は、現状のB2B関係をひろげ、差別化されたサービスを提供するために複数のプロバイダーと協力すべきだとの意見もありました。通信サービスプロバイダーは新しいビジネスモデルを模索する必要があり、現状のネットワーク投資を戦略的に活用し、差別化された接続サービスを収益化につなげる必要性が指摘されています。

端末やチップメーカーとの業界パートナーシップを通して、スマートグラスやARグラスが最高のパフォーマンスを発揮できる差別化された接続の効果を頻繁に紹介しています。

ビジネスモデル変革の必要性と課題

ビジネスの議論では、構造化された市場開拓戦略を適切に策定し、徹底的に検討することが強調されています。新規顧客に販売とマーケティングを行うには、ビジネスモデルと価格設定モデルの調整が必要であり、これらは各企業や公共部門では違う方法になるでしょう。

ネットワークの観点から考えると、既存のネットワークを活用できる商用モデルを適応し、ITシステムを準備し、ネット中立性の要件を満たすことが議論の中心です。新サービスを立ち上げる社内条件として、固定無線アクセスなど新サービスをサポートできる堅牢なITシステムの必要性が強調されています。大規模な自動化とサービス処理は、導入を成功させるための重要なコンポーネントとして特定されました。

また、考慮すべき点は、サービスプロバイダーが企業、公共部門、消費者など顧客とどのようにコミュニケーションをとるかです。通信の技術的専門用語や、ネットワークスライシング、UEルート選択ポリシー(URSP)、クラウドネイティブ、自動化など、業界固有の言い方は避けるべきです。
エンドユーザーの関心は、彼らが支払うサービスの特性と契約の関連性で、通信事業者がサービスの実行に使うテクノロジーには無関心です。

また、技術ネットワークソリューションをビジネスニーズに合わせ、顧客エンゲージメントのターゲットペルソナに価値を提案し効率的に伝えるために、通信事業者のマーケティングチームと技術チーム間の強力なコラボレーションも必要です。

エコシステムの準備と規制遵守も極めて重要です。変革のためには、モバイルネットワークにおいて、アプリケーションの条件とパフォーマンスの条件をどう最適に合致できるのか、エコシステム全体で普遍的な理解を生み出すことが必要です。
この分野は、通信事業者と通信ベンダーが活動を牽引しています。ネットワークパフォーマンスの一環した基準とパフォーマンス保証によって、アプリ開発者はユーザーエクスペリエンスを満たすアプリケーションを開発できます。

差別化された接続のエコシステム

差別化された接続のエコシステム

ネットワークの中立性 – 触れられない話題

ネットワークの中立性については、全ユーザーがインターネットにアクセスできると同時に、差別化されたサービス提供の重要性が常に強調されています。航空業界に似たモデルがその例です。
ベーシックなサービスは誰でも利用できますが、プレミアムサービスは追加費用を払うとメリットを享受できます。例えば、機内において全乗客がシャンパンを希望できますが、ファーストクラスの場合は運賃に含まれており、エコノミークラスの場合は機内で追加料金がかかります。

ネットワーク中立規制に準拠したサービス提供の構築が不可欠です。ネット中立性の原則に違反することなく、さまざまなサービスを含むさまざまなサブスクリプションパッケージを作成することも含まれます。目標は、全ユーザーに公平なアクセスを提供しながら、差別化された接続サービスを提供することです。

差別化された接続サービスへの移行を開始する方法

技術的な事やネットワークソリューションについては、別のブログが必要になるため掘り下げるのはやめましょう。差別化された接続を実現するエリクソンの提案と、ポートフォリオについては、「差別化されたコネクティビティハンドブック」を参照頂くことをお勧めします。

この記事のまとめとして、初期の5GSA パートナーとのコラボレーションによって開発されたブループリントを紹介します。これは、進歩を加速しあらゆる段階で差別化された接続の価値を最大化することを目的としています。次の 3 つの段階で構成されます。

差別化された接続のブループリント

差別化された接続のブループリント

ステージ 1: 探索

「サンドボックス」を導入し、オープンマインドになり知識を構築することから始めます。
単一ユースケースで特定ユーザーグループをターゲットにすれば、広範囲なネットワークへの影響はありません。

ステージ 2: スケール

管理しながらカバレッジを広げユースケースの導入を増やし、広範囲で複数のターゲットグループへと拡げていきます。これにより、特性の異なる複数の接続オプションを提供し、収益化を拡大し始めることができます。

ステージ 3: 収益化

ビジネスサポートシステムを導入し、より広い市場にサービスを拡大しながら投資収益率の最大化に注力します。エコシステムと業界コラボレーションを通じて、アプリケーションによって推進されるパフォーマンスベースのビジネスモデルを探索します。

サービスプロバイダーとの議論にもありましたが、推奨される戦略的なアプローチは、1つのエンタープライズユースケース、またはメディア制作から始めて徐々に拡大することです。
通信事業者は、既存のB2B関係を活用し、複数のプロバイダーと協力しながら差別化された接続サービスを提供していくのです。

まとめ

通信サービスプロバイダーは、5Gが通信環境を再構築していく中で、技術革新と戦略的な収益化をバランスを取りながら達成する必要があります。主要なサービスプロバイダーの洞察は、5G を最大限に活用したい他の通信事業者 に有益です。彼らは、戦略的パートナーシップ、規制遵守、消費者、企業、公共部門のニーズに合わせたサービス提供の重要性を強調しています。
十分に検討したアプローチで、サービスのポートフォリオを強化するだけでなく、有意義なビジネスの成長を促進することができます。

詳細は、差別化された接続性ハンドブックの第2章「差別化されたコネクティビティーの価値を解き放つ」を参照してください。

5Gコア上に差別化された接続を追加するサービスに興味がある場合は、ネットワーク エクスポージャーを利用するユースケース、ネットワークとサービスのエクスポージャーによる5Gイノベーションを提案致します。

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