TELUSとエリクソン、標準ベースのネットワーク・スライシング・オーケストレーションにより商用5Gアプリケーションを促進
本資料は2021年5月12日に発表された報道資料の抄訳です。
- 3GPP Release 16とIETF L3NMベースのラボ環境で、マルチベンダーネットワークで初めてスライシングのオーケストレーションの概念実証
- 標準と商用製品の成熟により、企業とバーティカル産業市場のニーズに対応
- エンドツーエンドのネットワークスライシングで差別化されたサービスを大規模に提供し、最大限の投資利益率を実現

TELUSとエリクソン(NASDAQ: ERIC)は、3GPP Release 16とIETF(Internet Engineering Task Force)L3NM(Layer 3 NW Yang Model)をベースにしたラボ環境において、初めてのマルチベンダーネットワークスライシングの概念実証試験に成功しました。TELUSとエリクソンはこの概念実証の成功により、標準と商用製品が、企業とバーティカル産業市場のニーズに対応できるほど成熟していることを確認しました。
5Gとその潜在的なアプリケーションに対する需要はすでに著しく高まっています。エンドツーエンドのネットワークスライシングは、IoTの市場機会と低遅延のサービスを利用して新たなビジネスモデルやユースケースを開拓しようとするすべての産業をサポートします。それぞれのスライスは、新たな収益機会を生み出す特定のアプリケーションの要件を満たす専用ネットワークを提供することで、差別化されたサービスを大規模に提供し、最大限の投資利益率を実現します。
「この結果にはかなり興奮しています。ネットワークスライシング技術の準備はすでに整っており、TELUSは大きな未開発の市場機会を獲得するネットワークサービスの展開をリードできます」このように語るのはTELUSのCTO、イブラヒム・ギデオン(Ibrahim Gedeon)氏です。「TELUSは常に技術開発の最先端を走っています。TELUSはオープンネットワーク、仮想サービス、ソフトウェアセントリックの未来に向かって邁進することを目指しています。サービスアウェアなネットワークに5Gの進化の技術的基盤をもたらす今回の成果は、優れたサービス品質を提供するというTELUSのコミットメントを実現する上で重要です。エリクソンと連携し、お客様とパートナーに5Gの真の価値をもたらすために前進しています。」
マルチベンダーテクノロジーをベースにラボ環境に展開された今回の概念実証試験は、CoreとIP Transportスライスの垂直ドメインのみならず、顧客とスライスオーダー保証という水平方向の観点もカバーしています。オーケストレーション技術のスタックが実世界の5Gユースケースに対応できるかを試験するため、エリクソンはデュアルモード5G Coreソリューション、CENX Service Assurance、Ericsson Service Orchestratorを採用し、エンドツーエンドで3GPP仕様に準拠したドメイン固有のオーケストレーション能力を提供しました。
「この概念実証試験の目標は、ネットワークスライシングオーケストレーションを理論から現実的な応用に進めるため、二つの主要な標準化団体の要件に含まれる重要なコンセプトを、商用環境においてお客様と共同で検証することにありました」こう語るのはエリクソン・カナダCTO、デヴィッド・エヴァリングハム(David Everingham)です。「エリクソンは自動化と産業化を通して5G技術の展開を促進するお客様とパートナーの支援に力を注いでおり、TELUSとの概念実証試験は革新的な開発を行う機会をもたらしました。」
TELUSとエリクソンは今回の概念実証において、eMBB(enhanced Mobile Broadband)とmMTC(massive Machine-Type-Communications)の通信技術ユースケースを検証しており、さらにURLCC(Ultra-Reliable Low-Latency Communication)についても協力する計画です。これらの三つのユースケースを達成することで、TELUSはさまざまなバーティカル市場のお客様に高度にカスタマイズされたサービスを非常にシンプルで直感的な方法で提供し、差別化された大規模な企業向けビジネスでの5Gプラットフォームの活用の道を開きます。
「ネットワークスライシングの実現、オーケストレーション、最終的な収益化は、企業顧客のデジタルトランスフォーメーションの核心に迫ることで、TELUSなどの事業者に数十億ドル規模の市場機会をもたらすことでしょう」このように語るのは、エリクソンのOSSソリューション部門を率いるペオ・レート(Peo Lehto)です。「TELUSとエリクソンの共同チームは、今回検証した標準、エリクソンのネットワーク、オーケストレーション、アシュアランス製品が、この市場機会を促進し獲得する可能性を秘めていることを証明しました」
5Gは、新しいビジネスモデルによるイノベーションをすべての産業で実現し、またネットワークスライシングは、革新的なサービスを提供するサービスプロバイダーが新しい市場に参入してビジネスを展開する上できわめて重要な役割を果たします。事業者はネットワークスライシングにより、企業、産業、政府の研究機関などにカスタマイズされたサービスを提供できます。
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