Singtel、エリクソンの5Gネットワークスライシング技術を使ってシンガポールGP 2022にシームレスな顧客体験を提供

GPSS 2022（Grand Prix Season Singapore 2022）の公式ネットワークパートナーであるSingtelは10月上旬、エリクソン（NASDAQ: ERIC）の5GエンドツーエンドネットワークスライシングとRRP（Dynamic Radio Resource Partitioning）を活用し、マリーナベイストリートサーキットに沿ってシームレスな5G体験を提供し、イベントを盛り上げました。

Singtelは、エリクソンのDynamic RRP機能を使って商用5Gスタンドアローンネットワーク上でネットワークスライシングをエンドツーエンドで提供した世界初の通信事業者となりました。

エリクソンのエンドツーエンドのネットワークスライシングソリューションには、SingtelのアプリであるCASTのSports Plus加入者に予約されたネットワークの専用スライスを生成するクラウドネイティブ機能も含まれていました。これにより加入者はどこにいても、高速レースをシームレスな動画ストリーミングで楽しむことができました。このネットワークには専用の容量が割り当てられたため、マリーナベイストリートサーキット沿いの密集地でもライブコンテンツを配信できました。

Singtelは7月、行政当局が定めた期限より3年早く、5Gスタンドアローンの全国カバー率95%以上を達成したと発表しました。

SingtelグループCTOのマーク・チョン（Mark Chong）氏は次のように述べています。「GPSSの公式ネットワークパートナーであるSingtelは、レースの観客やさまざまなGPSS関連イベントの参加者にシンガポール最強の5Gネットワークの優れた機能を提供できたことを、誇りに思います。世界で初めてエンドツーエンドのCASTアプリにネットワークスライシング技術を適用することで、F1ファンにトラック上のアクションの優れた視聴体験を提供し、またシンガポール各所で開催された5Gレース関連のアクティベーション体験を向上させることができました」

シンガポールでエリクソンを代表するマーティン・ウィクトリン（Martin Wiktorin）は次のように述べています。「SingtelのCASTサービスの迅速で効率的な提供と高品質のユーザー体験は、エリクソンのさまざまなテクノロジーを連携し、F1レースの会場周辺の5G基地局に完全なエンドツーエンドのネットワークスライスを提供することで実現されました。Singtel CASTの加入者にプレミアムスライスを割り当てることで、F1レース会場沿いの混雑したエリアでも、シームレスな動画ストリーミングを介してレース全体を楽しんでいただくことができました」
今年のシンガポールGPには約30万2000人のファンが集まりました。

ネットワークスライシングによりSingtelは、シンガポールの顧客により一層革新的なサービスを提供できるようになります。論理的に分離された自己完結型のネットワークのスライスを生成するネットワークスライシングは、その速度、遅延特性、信頼性を優先的に保証することで、差別化されたサービス性能を提供します。Dynamic RRPは、ミリ秒レベルのスケジューリングで周波数帯リソースを割り当てるソフトウェアソリューションです。

エッジクラウドとネットワークスライシング機能を備えたSingtelの高速かつ低遅延の5Gネットワークは、リアルタイムコンピューティング、データストレージ、データ分析、AIサービスなどの機能をエッジで実現し、工場での自動品質検査、スマートシティ計画、コネクテッド自動運転車、強化型IoTその他のミッション・クリティカルな企業アプリケーションを実現します。

ネットワークスライシングは5G展開にとって重要な機能です。エリクソンは世界中のRANとコアで、5Gネットワークスライシングとオーケストレーションを継続的に行っています。これには動画支援リモート運用、AR/VR、スポーツイベントストリーミング用TV/メディア、クラウドゲーム、スマートシティ、Industry 4.0や公共安全アプリケーションなど、消費者と企業／バーティカル産業向けの多様なユースケースが含まれています。

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