AIはネットワークのエネルギーコストを削減できるか?

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AIを活用した新しいエネルギー管理ソリューションは、高度なデータ分析を使って増加するデータ需要に対応し、運用コストと設備投資を削減できると言われています。AIは新しい機会をもたらすのか、それともそんなにうまい話はないのか? 以下をご覧ください。*本ブログは2020年2月25日発表の英語版の抄訳です。

 エリクソンラジオサイトシステムマクロ屋上

Head of Network Managed Services

Head of Network Managed Services

モバイルネットワークのデータ量は前例のない速度で増え続けています。最新のモビリティレポートでは、モバイルデータトラフィックが2025年までに4倍に増加し、1か月あたり最大160 EB(exabytes)に達すると予測しています。

これはもちろん素晴らしいことであり、通信サービスプロバイダーにあらゆる種類の機会を提供しますが、この急速なデータトラフィックの増加にはマイナス面も潜んでいます。モバイルネットワークのエネルギー消費とCO2排出量への影響です。

ただし通信サービスプロバイダーにとっての問題はそれだけにとどまりません。これは重大なコスト上の懸念につながるのです。

今日のネットワークのエネルギー消費は、OPEX(annual operation expenditure:年間運用支出)の10%を占めています。エリクソンのAIレポートが示すように、運用コストの削減は、今日の通信事業者にとって最優先事項の一つです。5Gの導入と予測されているデータトラフィックの急増により、この問題の重要性はさらに高まります。

したがって、多くの人が答を探している明らかな質問は「次に何が起こるか」です。

製品のエネルギーパフォーマンス傾向を改善

AIを活用したソリューションは、サービスプロバイダーが増加するデータトラフィック需要を満たしつつ、エネルギー消費の増加に対応するために有用です。

 

私たちエリクソンは、エネルギー問題に対応するための解答を提示できる立場を得るために長年努力してきました。この問題への対応は、長年にわたってエリクソンのポートフォリオ開発の焦点の一つでした。

現在の通信サービスプロバイダーには、ネットワーク全体の総エネルギー消費を削減する機会があります。しかし本当に驚くべきなのは、サービスプロバイダーがこれを実現しつつ、今後予想される大規模なトラフィックの増加に引き続き対応できるという点です。

インテリジェンスでエネルギー曲線を打ち破る

2025年までにモバイルデータトラフィックが4倍になる可能性を考えたとき、この課題をどうやってクリアすればいいのでしょう?近年のモバイルネットワークへのAIの導入が、その答の一部を握っています。

近年、通信市場のいたるところで、AIが高度なデータ分析に基づいて徐々にブレークスルーを実現しています。いい例はセキュリティ管理です。今日のネットワークインテリジェンスの焦点は、ネットワーク全体のエネルギー消費削減の領域に移っています。AIが大きな影響を及ぼし、ほとんどの分野でエネルギーを節減する可能性を秘めている領域の一つは、ネットワーク運用管理です。

通信サービスプロバイダーは、ネットワークの核心に人工知能を配備することで、無線ネットワークのエネルギー効率向上を能動的に実現できます。AIは、基地局に関連するエネルギーの節減にとどまらず、運用効率にも寄与できる可能性があります。たとえばサイト訪問の回数を減らすことでリソース効率を高め、運用に伴うCO2排出量を削減できます。

ERS 装置のため鉄塔に上る女性

AIを活用したネットワークエネルギー管理により、サービスプロバイダーが運用コストとサイト訪問を最大15%削減できることがわかっています。

 

AIを活用したエリクソンのインフラストラクチャー運用

現在稼働中のさまざまなネットワークで同様のテクノロジーを試験的に運用しているエリクソンは、これについて深く理解しています。さらにAIがOPEXとCAPEXの削減にどのように貢献できるかを、正確に把握しています。

最近エリクソンは、この分野で最初のサービス提供を開始しました。これはおそらく、この種のサービスを市場に初めて導入した例となります。

新しいEIO(Energy Infrastructure Operations)は、AIと高度なデータ分析を使って、ネットワークインフラストラクチャー全体のエネルギー消費を最適化するエネルギー管理ソリューションです。

では通信サービスプロバイダーが得た成果はどうでしょう?

AIを活用したソリューションは、ヨーロッパ、アジア、中東、ラテンアメリカのお客様にすで試用されており、現時点でTelenor Myanmarのネットワークで稼働しています。

AIと高度な分析を使うことで、通信サービスプロバイダーがエネルギー関連OPEXを約15%削減し、パッシブインフラストラクチャー関連のサイト訪問を約15%削減し、エネルギー関連のシステム停止を約30%削減できることがわかっています。

AIを活用したエネルギー管理がもたらす利点の詳細は、最新のライブストリームでご覧いただけます。

すでに今日、通信サービスプロバイダーによる運用に伴うCO2排出量だけでなく、運用コストと設備投資(CAPEX)削減の要求も高まっています。こうした直接的な課題に応えるため、AIを活用したエネルギー管理ソリューションは、今後数年間で通信事業者の間に徐々に広がっているはずです。エリクソンはもう最初の一歩を踏み出しています。

もっと詳しく知るには

エリクソンのAIベースのEnergy Infrastructure Operationsについてこちらをご覧ください。

エリクソンのEricsson AI reportでは、AIが通信業界でどのように役立つかをご紹介しています。

最新のモバイルデータの予測については、エリクソンモビリティレポートをご覧ください。

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