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5G接続されたWindows 11 PCが企業のIT環境を変革する

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  • ソフトバンク、Tモバイル、テリア・スウェーデンの3社は、エリクソン、マイクロソフト、タレスと提携し、ゼロタッチプロビジョニングとeSIMプロファイル自動切替及び管理を備えた5G Windows 11 PCを実現。
  • 三つの大陸に展開したエリクソン企業IT部門のトライアルで、常時接続による安全な5GノートPC体験と自動ネットワーク切替によるハイブリッド業務を初めて実現。
  • 5G接続の集中管理とクラウドベースのサービスの組み合わせにより5GでオンプレミスITインフラを代替、持続可能性が向上した柔軟なサイト戦略の新たな可能性を拓く。
News
Feb 28, 2024
5G接続されたWindows 11 PCが企業のIT環境を変革する

安全なPC接続と場所を問わない一貫した業務体験の提供は、ハイブリッドワークの前提条件です。私たちの携帯電話は安全かつ自動的に5Gに接続しますが、PCによる接続には、安全なWi-Fiネットワークの可用性とカバレッジの限界に起因して、時間を要する場合があります。エリクソンは、Ericsson ONEのイノベーションであるEVCN(Ericsson Virtual Cellular Network)で、その状況を変えようとしています。

EVCNはeSIMのプロファイル管理を自動化し、5G Windows 11 PC上の複数のeSIMプロファイルのオーダー、ダウンロード、アクティベーションを企業が制御できるようにします。これにより企業は独自の仮想セルラーネットワークを維持し、従業員のPCをさまざまな5Gネットワークに迅速かつ安全に接続できます。eSIMプロファイルの選択と自動ネットワーク切り替えが可能なWindows 11(OS)により、企業ポリシーに基づいた5G接続がエンドユーザーの関与を要せずに自動確立されます。

マイクロソフトのコアOSイノベーション部門を統括するコーポレートバイスプレジデント、イアン・ルグロウ(Ian LeGrow)氏は次のように述べています。「企業はその従業員がどこで働いていても、安全なリモートアクセスを提供する必要があります。私たちはEVCNでエリクソンと協力することで、Microsoft Intuneで管理されるWindows 11 Proデバイスによるグローバル5Gネットワークへのシームレスかつ安全な接続を実証しました。このサービスによってネットワークとデバイスのプロビジョニング、接続の最適化、ポリシーベースの管理のすべてが実現されます。これにより従業員が業務を推進するために必要なアプリケーション、企業システム、リソースの全体で、より生産的な接続体験が提供されます」

EVCNソリューションは、5Gネットワークの性能とカバレッジを活用して企業に常時接続体験を提供し、ハイブリッドワーカーの生産性を向上させるのに役立ちます。企業は適切なeSIMプロファイルを有効にするだけで、自宅やリモートワーク、あるいは海外出張中の従業員に、最高の性能を備えた最適な5Gネットワークへの自動接続というメリットを確実に提供できるようになります。

テリア・スウェーデンのB2B戦略及びイノベーション部門責任者、マグナス・レオンハルト(Magnus Leonhardt)氏は次のように述べています。「社内インフラの複雑さを軽減したいという顧客のニーズが高まっていると見ています。標準化された5Gテクノロジーは、オフィス、自宅、移動中のユーザーの新しい作業ニーズをサポートする、包括的な接続性を備えた比類ないサービス品質を提供します」

エリクソンの従業員を対象としたエリクソン企業IT部門による実証トライアルでは、日本のソフトバンク、米国のTモバイル、スウェーデンのテリアによって5G PC接続が提供されました。従業員の人口動態とデータ使用量に応じてプロビジョニングされたローカル5G接続では、Microsoft Intuneのモバイルデバイスマネージャーを使い、eSIMプロファイルグループを一括でアクティベーションしました。テリア、Tモバイル、ソフトバンクのネットワーク間の自動ネットワーク切替によるシームレスな5G接続体験が、ストックホルム、ニューヨーク、シアトル、東京の間を移動する従業員の5G Windows 11 PCで実証されました。

エリクソンCIO兼企業IT部門責任者のマッツ・ハルティン(Mats Hultin)は、次のように述べています。「ITの最新化を追求するエリクソンは、ハイブリッドワークをサポートする真のワイヤレス企業へと進化しています。エリクソンの企業IT部門は、最高の従業員体験を提供することに専念しており、そのコミットメントは単なる接続性にとどまらず、持続可能な方法で生産性を最大化することを目指しています。EVCNは、通信事業者と協業して従来の固定型企業接続ソリューションからよりスケーラブルでグローバルな5Gインフラへの変革を目指す企業にとって、戦略的な基盤となるはずです」

Tモバイル企業部門の戦略・製品・ソリューションエンジニアリング担当上席副社長、ミシュカ・デガン(Mishka Dehghan)氏は次のように述べています。「企業は従業員にタイムリーで信頼性の高い接続を提供するのみならず、IT部門にそうした接続を保護し強化するためのツールを提供できなくてはなりません。5Gは、企業がこれを大規模に行うことを助ける重要な機能です。エリクソンとTモバイルは、シームレスで安全な接続体験を実現し、従業員の生産性を向上させるために協力することができます」

今回のトライアルはタレスのeSaaS(eSIM-as-a-Service)を使い、サンタクララにあるエリクソンのD-15ラボのプライベート5GネットワークのeSIM管理を含めるように拡張されました。またプライベート5Gネットワークと公共5Gネットワーク間の自動切替は、プライベートネットワークのカバレッジ外に出て公共ネットワークに戻る従業員のPC上で実証されました。

タレスのモバイル接続ソリューション担当副社長、エラ・ルビン(Eva Rudin)氏は、次のように述べています。「プライベートネットワークの導入は劇的に増加しています。企業は、人やデバイスを4G/5Gプライベートネットワークに接続するためのシンプルで安全な方法を必要としています。タレスは今回の試験で、eSIM対応のノートPCをエリクソンの5Gプライベートネットワークにスムーズかつ安全に接続することで、そのeSaaS技術がこの重要なステップを促進することを実証しました。このサービスにより、企業は直感的なWebインタフェースを介してeSIMの注文と構成をシームレスに行うことができ、わずか数回のクリックで接続を確立できます」

高性能な5Gネットワークにより、企業の従業員は、オフィス、自宅、移動先で 5G接続されたWindows 11 PCを使い、Microsoft TeamsやOffice 365などのクラウドベースのサービスに安全にアクセスできます。EVCN、クラウド、5Gを組み合わせることで企業のハイブリッドワークを刷新し、コスト効率が高く持続可能なITソリューションを提供できます。

ソフトバンク 先端技術研究所 所長の湧川隆次氏は、次のように述べています。「社員が場所を選ばずに仕事をできるようになり、より多くの業務データがネットワークを介してAIと共有されるようになっていきます。ソフトバンクは、EVCNでの5G活用が私たちの働き方を刷新し、あらゆる企業がセキュリティの強化されたAIワークフローを導入可能になると考えています。ソフトバンクは今後もエリクソンと協力し、EVCNを活用した新たな5Gの企業向けサービスの商用化に取り組んでいきます」

エリクソンの企業IT部門によるこのトライアルは、2月26日から2月29日まで開催されたMWC Barcelona 2024の期間中、エリクソンホールでマイクロソフト、ソフトバンク、Tモバイル、テリア、タレスと共同で展示されました。