
エリクソンとソフトバンクは今後、AIとRANを同じネットワークインフラ上で動作可能にする、共通のネットワークおよび計算基盤ソリューションの実現に向けて取り組みます。この取り組みは、AIの力を活用してネットワークの効率化を図ることで、通信事業者における新たなユースケースの創出をもたらすものです。両社は、技術経済性分析(TEA)や、プロトタイプの開発、ラボでの実証実験を共同で実施し、エッジにおけるAIとRANの統合の最適化を目指します。また、この取り組みを通して、ハードウェアの区画化や負荷分散、異なるハードウェアプラットフォーム間でのソフトウェアの可搬性も併せて評価する予定です。
エリクソンとソフトバンクは、下記の重点分野の実現に向けて共同で取り組みます。
- AIとRANの統合の最適化:エッジでAIとRANが協働するためのアーキテクチャーの最適化。特にC-RAN(Centralized-RAN、集中型無線アクセスネットワーク)に焦点を当て、共有ハードウェア上でのAIとRANの処理の利点と欠点の評価も行う。
- AIとRANの共存:AIアプリケーションとRANアプリケーションの間でのハードウェアおよびワークロードの共有を管理すること。
- エンジニアリングデモ:同じハードウェア上でRANアプリケーションとAIエンジンを動作させるテストを行い、リソースの共有方法を確認すること。
エリクソンの上席副社長 兼 ネットワーク事業部門総責任者であるFredrik Jejdling(フレドリック・イェドリング)は、次のように述べています。
「AIとRANインフラを融合する可能性を探求する、今回のソフトバンクとの取り組みに大いに期待しています。今回の取り組みは、イノベーションと卓越性へのエリクソンのコミットメントを改めて示すものであり、通信事業者によるオープンで効率的かつ汎用性の高いネットワーク構築に貢献する、新しいソリューションにつながると信じています」
ソフトバンク株式会社の専務執行役員 兼 CTO(最高技術責任者)である佃英幸は、次のように述べています。
「エリクソンとの新たなコラボレーションを歓迎します。この取り組みは、RANの重畳および効率化への寄与を可能とするAIインフラへ投資をしていくという、ソフトバンクの戦略とも一致するものです。今回のパートナーシップは、AIを活用して通信ネットワークを強化し、主要な業界プレーヤーとのコラボレーションの機会を開くことにつながり、ソフトバンクのビジョンを反映しています」
エリクソンとソフトバンクは、MWCバルセロナ2024(スペイン・バルセロナで開催)で発表されたAI-RANアライアンスの設立メンバーとして名を連ねています。AI-RANアライアンスは、RAN技術とモバイルネットワークの進歩を目標として、通信技術におけるAIの活用に共同で取り組みます。
エリクソンについて
エリクソンの高性能なネットワークは、毎日何十億人もの人々にコネクティビティを提供しています。エリクソンは150年近くにわたり通信テクノロジー開発のパイオニアであり続け、通信事業者や企業にモバイル通信とコネクティビティのソリューションを提案しています。お客さまやパートナーと共に、エリクソンは未来のデジタルな世界を実現します。
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