エリクソンの5G無線プロトタイプ、MU-MIMOを用いたダウンリンクのスループットで最高25Gbps以上を達成
- エリクソンの5G無線プロトタイプ、MU-MIMOとビームトラッキングによって、高速、高周波数、移動が自由なモバイル接続で到達距離や安定性を維持しつつ、最高速度25Gbpsを超えるスループットを実現
- NTTドコモとKTの幹部が、フィールド試験に向けたエリクソン5Gイノベーションの商用化に十分応えられる性能を体感
- 2016年モバイルワールドコングレス(MWC)で5G無線プロトタイプのライブデモ
2020年の5G実用化に向け、大手通信事業者各社は高周波数帯を効果的に活用する先進技術による様々な機能を、5Gの標準化前仕様で試みるフィールド試験をすでに計画しています。下りリンクのスループットを向上させるため、エリクソンの5G無線プロトタイプではMulti-user, Multiple Input Multiple Output(MU-MIMO)とMassive MIMOを採用しています。さらに、ユーザーがネットワーク内を移動中においても高性能と安定性を実現するため、ミリ波帯で必要とされる最先端のビームトラッキングを採用しています。
NTTドコモの取締役常務執行役員 兼R&Dイノベーション本部長 尾上誠蔵氏は次のように語っています。「エリクソンとドコモが長年取り組んできた5G技術協力により、 エリクソンの5G無線プロトタイプがこのすばらしい成果を出せたことを大変嬉しく思います。 両社は5Gの実用環境における実際の性能への理解を深めるため、すでに屋外環境での共同試験段階にあります。これにより、5Gがもたらす新たな、よりよいサービス提供に向けた計画づくりが可能になり、2020年に商用化する5Gのすばらしさを訴求できるでしょう」
KT (Korea Telecom)の技術部門総責任者、ドンミュン・リー(Dongmyun Lee)氏は次のように述べています。「KTはエリクソンの協力を得て、2018年の平昌オリンピックに合わせて、革新的な5Gの新サービスを予定通りデモできる見通しです。エリクソンのおかげで、例えばビームトラッキングやMU-MIMO、Mas-sive MIMOといった、5Gの商用化に向けて必要となる先進機能を、5G環境で試験できることに感謝しています」
エリクソンの5G無線プロトタイプは、現時点で実際のネットワーク環境におけるモバイルユーザーあたりの体験値で12Gbps以上、MU-MIMOによるダウンリンクでは25Gbps以上の最大スループットを実現しています。NTTドコモ、KT両社に対するライブデモが、スウェーデンのシスタにあるエリクソンの屋内拠点で行われ、さらに間もなくバルセロナで開催されるモバイルワールドコングレスでも披露される予定です。5G無線プロトタイプは、いずれも手荷物カバンほどの大きさというコンパクトさながら、LTEキャリア40台分相当をサポートできます。
エリクソンの上席副社長兼無線部門総責任者、アルーン・バンサル (Arun Bansal)は次のように述べています。「エリクソンは、実環境での性能達成目標をひとつクリアした5Gの最先端機能を、大手通信事業者のお客様に提供します。エリクソンの5G無線プロトタイプは、ミリ波帯におけるより広い帯域の商用化に向け、MU-MIMOやMassive MIMO、さらにはビームトラッキングへの対応をすでに実現しています」
5Gがもたらす性能はコンシューマーやビジネスユーザー、あらゆる産業に利益をもたらします。エリクソンの5G無線プロトタイプが実現するGbpsレベルの通信速度は、スマートフォンその他のモバイルデバイスを使ったモバイルブロードバンドと動画の需要を支えるのみならず、住宅用光ファイバー接続を優れたコスト対効果で代替するものとなります。5GはまたInternet of Things (IoT) にも大きな影響を与え、スマートビークルおよび物流アーキテクチャ、危険な環境での重機の遠隔制御、遠隔手術、AR (Augmented Reality、拡張現実)と没入型ゲームを含む新しいレベルの人とモノのインタラクションといった新しいアプリケーションを実現することでしょう。
5Gは、進化し続ける今日のLTEと、特により高い周波数において今後開発されるであろう新たな無線通信技術を包含しています。こうしたより高い周波数帯は、現在のセルラー網より通信距離が短く、また障害物による妨害や天候の影響で通信途絶しやすく、性能や安定性に大きな影響が生じます。
エリクソンの5G無線プロトタイプはMU-MIMOを採用し、複数のユーザーデバイスに同一の時間および周波数リソースを活用した送信で、システムの周波数利用効率を向上しています。MIMOと多アンテナ端子ビームフォーミングを組み合わせたMassive MIMOは、スループットとエネルギー効率のいずれも向上します。ビームトラッキングの採用により、エリクソンの5G無線プロトタイプは、各デバイスの位置と動きを追跡し、そのデバイスに最適な方向へ、リアルタイムで1本ないし複数のビームを放射することにより、常に安定したコネクションを提供します。ビームは複数の送信ポイントから伝送することも可能です。
移動体通信ネットワークから、デバイス、無線アクセス、コア、さらにはクラウドなど関連のエコシステムまで、5Gはその全体に影響します。エリクソンの5G無線プロトタイプは、屋内でも屋外でも設置可能で、事業者が自らのネットワーク環境を用いて5Gサービスのフィールド試験を行えるという特徴をもつ無線通信機器です。エリクソンの5G無線プロトタイプには、すでに日本、韓国、アメリカ、スウェーデンで採用実績のあるエリクソン無線テストベッドの開発初期段階から、ラボ内試験と屋内外での実環境試験を通して実現した技術革新が活かされています。
エリクソンは、NTTドコモやKTなど、業界をリードする通信事業者のお客様とともに、5G規格の実現に向けた作業をリードし、標準化団体や業界とともに、標準化前仕様を用いたフィールド試験から標準化活動までの取り組みを進めてまいります。
参考資料
以下、参考ページをご覧ください。
- 英語ビデオ:Live Demonstration - Ericsson 5G Radio Prototypes with MU-MIMO, Massive MIMO and Beam Tracking
- 5G Radio Prototypes
- 英語ビデオ: Introducing 5G Radio Prototypes
- 5G media kit
- 英語ホワイトペーパー: 5G Radio Access - Technology and Capabilities
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エリクソンについて
エリクソンは、コネクティビティから最大限の価値を創造する通信サービスプロバイダーをお手伝いします。ネットワーク、デジタルサービス、マネージドサービス、新しいビジネスにわたるポートフォリオを持ち、お客様のデジタル化、効率向上、新たな収益源の発掘をお手伝いします。エリクソンのイノベーションへの投資は、電話とモバイルブロードバンドのメリットを世界中の何十億もの人々にもたらしてきました。エリクソンは、ストックホルムとニューヨークのナスダックに上場しています。www.ericsson.com
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