本資料は2025年2月12日に発表された報道資料の抄訳です。
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省エネで高性能な七つの新しいMassive MIMO、リモート無線機、屋内5Gソリューション、RAN Connectと呼ぶ新しいオープンフロントホール製品でポートフォリオを拡大
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これらのイノベーションにより、エネルギー消費の最大30%削減、運用コスト削減、CO2排出量の最大50%削減を実現し、効率的なネットワーク展開をサポートします。
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エリクソンは、2025年中にオープンなプログラマブルネットワークをサポートできる130の無線製品を展開する予定で、柔軟性、スケーラビリティ、将来性の高いネットワークの進化を実行していきます。

世界中の通信業者が高性能プログラマブルネットワークへの進化を進める中、エリクソン(NASDAQ:ERIC)は、大幅に製品を展開し将来のニーズに応えています。バルセロナで開催されるモバイルワールドコングレス(MWC)2025に先立ち、同社は革新的な無線機、アンテナ、そして通信事業者をサポートするために設計したRAN Connectと呼ぶオープンフロントホールソリューションを発表します。
エリクソンは、2025年にオープンでプログラマブルなネットワークサポートができる130の無線製品を導入する予定で、ポートフォリオの強化は競合を凌駕するものです。 これらは、同年の製品導入の3分の2以上であり、通信事業者が業界での優位を保つために必要なプログラマブルで将来を見据えたネットワークの進化を可能にします。プログラマビリティの面では、 エリクソンの多くのコアアーキテクチャや、顧客体験を保ちながら省エネするインテント実装の為に、シリコン内の広範なスリープモードを活用します。
ポートフォリオの強化は、超薄型設計で400W出力電力と広帯域TDD(時分割複信)Massive MIMOである主力製品のAIR 3266が主導します。
AIR 3266 は、スペクトル効率とアップリンク性能を向上させつつ、エネルギー消費を最大 30%削減、CO2排出量を最大 50% 削減します。最新のエリクソンシリコンを搭載し、32分岐トランシーバーを備えています。
エリクソンは、スケーラビリティと効率を最大化する革新的でオープンフロントホールソリューションをセットにしたRAN Connectも導入します。通信事業者は無線トラフィックを集約し、最新RANコンピュート機能を最大限に活用でき、エリクソンは、次世代無線の進化においてリーダーシップを強化します。
主力製品にはRAN Connect 6381、高スケーラビリティと高効率で600Gbpsサポート可能なオールアウトドアソリューションが含まれます。
RAN Connect 6682 は、最大 1.2 テラビット/秒 (Tbps) のスループットが可能な大容量フロントホール ソリューションで、大規模展開に最適です。
RAN Connect 6681 は、幅広いインターフェイス構成のために最適化し汎用性が高い 600Gbps 屋内オプションです。
エリクソンのプロダクトエリアネットワーク責任者であるマーテン・ラーナー(Mårten Lerner)は次のように述べています。
「2030年末までに全モバイルデータトラフィックの80%は5Gと予想されます。このような状況化では高パフォーマンス、業界ベストなTCO、比類なきサステイナビリティをバランスよく実現する5G機器が必要です」
超軽量無線は導入が簡単で、複数のM-MIMO周波数帯域を統合し組合せたアンテナが基地局の使用を最適化します。
「お客様がアーキテクチャを進化させ、全接続ニーズを処理する高性能プログラマブルネットワークをユーザーに提供する為に、我々は最先端のハードウェア設計でコスト削減と効率の最大化を実現します」とマーテン・ラーナーは付け加えます。「サステナビリティは、全ソリューションの基本です。燃料効率がよい設計、資材の再資源化、パッシブ冷却でネットゼロを達成します。これらの進歩は、ネットワーク進化の芸術性を体現しています」
次世代無線機
ポートフォリオは、下記の無線機により更に強化されています。
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AIR 3285 は、従来の 4 トランシーバー ソリューションと比べ、最大四倍のアップリンクを提供するデュアルバンド FDD Massive MIMOです。試験測定では、FDD M-MIMOがTDDミッドバンドとFDDローバンドのオフロードをサポートし、ネットワーク全体のパフォーマンスを向上出来た事が確認されています。
重量はわずか30kg、業界最軽量で簡単に設置できます。燃料消費を30%削減し、炭素排出を40%削減します。
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AIR 6494 および AIR 3265: AIR 6494 は、64 分岐広帯域トランシーバーと 480W 出力電力を備えた次世代広帯域 TDD Massive MIMO です。燃料消費は最大30%削減します。次世代AIR 3265は、超軽量で超スリムな32分岐無線で高EIRP(実効等方放射電力)、燃料消費は25%節約、製品に備わる炭素排出を30%削減しました。
両製品は、エリクソンシリコンを内蔵しています。
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Radio 4451HP および Radio 4491: パフォーマンス、効率、サステイナビリティの新たな基準を設定する高度 FDD 無線です。
Radio 4451HP はコンパクトで広帯域、サイズと重量を縮小、燃料消費は 20% 削減し、前モデルとの比較すると製品に備わる炭素排出は25% 削減しました。
Radio 4491は、30kgの軽量設計で720Wの出力電力、燃料消費は20%削減、製品に備わる炭素排出は40%削減しました。
エリクソンは、以下の次世代イノベーションも展開しています。
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Indoor Fusion Unit 8828: ギガビット速度の屋内5Gが可能な中小企業向けのコンパクトなハードウェアソリューションです。進化型の8828は複数のオペレーターサポートもでき最大8,000平方メートル(80,000平方フィート)で2倍のカバーを提供でき8つのRadio Dotに接続できます。
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インターリーブ アンテナ 8001 および 8002: ローバンド FDD、Massive MIMO TDDとFDD を 1 つの設置面積に収め、アップグレード可能なインターリーブパッシブ アンテナ技術、透明性やモジュール性も高く、簡単に設置でき基地局のコストも削減できます。
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新しいアンテナシステムポートフォリオ: 高性能でエネルギー効率がよいネットワークの更なる進化の為に、精密なアンテナ設計を行いました。新しいアンテナは、優れたカバレッジ、アップリンクスループットは15 %向上、出力電力は最大29 %削減します。主力製品のアンテナ4818は、最大85%の電気効率とビーム効率で優れた燃料効率を実現します。パッシブ相互変調(PIM)機能と組み合わせれば、FDDミッドバンドを最適に利用し、キャリアアグリゲーションの改善、より高い変調、MIMOスキームの使用を可能にします。業界ベストの風力荷重、37 % 軽量化、炭素排出を42%削減しにより、シンプルかつサスティナブルな展開をサポートします。
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Power D620: このプログラマブルなスマートDC(直流) 配電システムは、DC電源でリモート管理を可能にし現場対応を大幅に減らします。動的なエネルギースライシング機能によって、最重要なサービスを優先し、最重要なネットワークイベント中は稼働時間を延長します。一方、ゼロワットスリープ機能で無線スリープ中は燃料使用を止める事で無線全体の燃料効率を最適化します。
スイスコムCTOのマーク・デューゼナー(Mark Düsener)氏は次のように述べています。
「必要なときに適切な性能を提供し、そうでない場合はスケールバックすることにフォーカスすることで、総所有コストを削減して適切なバランスを取ることができます。エリクソンの革新的な製品のおかげで、進化する要求に対応しながら効率を最適化することができます。新しいユースケースとデバイスはエネルギー消費を押し上げるので、私たちが構築するインフラはこれまで以上に重要になります」
T-Mobile社のアクセスネットワークテクノロジーのシニアバイスプレジデントSalim Kouidri氏は次のように述べています。
「エリクソンの最新無線機、アンテナ、RAN Connectのラインナップは、ネットワーク機能を強化しスケーラブルなプラットフォームを提供しています。5G Advancedが統合しネットワークスライシング、6キャリアアグリゲーション、L4Sなどの高度なサービスにより応答性の高いネットワークが実現し、ビジネスや顧客体験をさらに向上させるでしょう」
Mobile Expertsの創業者兼チーフアナリストであるJoe Madden氏は次のように述べています。
「エリクソンのオープンでプログラマブルなネットワークアーキテクチャーにおけるシリコンの進歩は、ネットワークの効率性と柔軟性においてとても大きな前進です。無線の高性能化に追随する事は難しい事ですが、エリクソンはイノベーションカーブの先を行くために多額の投資を行ってきました」
エリクソンについて
エリクソンの高性能なネットワークは、毎日何十億人もの人々にコネクティビティを提供しています。エリクソンは150年近くにわたり通信テクノロジー開発のパイオニアであり続け、通信事業者や企業にモバイル通信とコネクティビティのソリューションを提案しています。お客様やパートナーとともに、エリクソンは未来のデジタルな世界を実現します。
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