エリクソン、ボーダンフォンUKと提携し、ドローン調査でネットワーク刷新を迅速化
本資料は2021年4月15日に発表された報道資料の抄訳です。
エリクソンはボーダフォンUKと提携し、ドローンとLiDARベースの3D技術を試験的に使って、ネットワーク計画とサイトのアップグレードの迅速化を進めています。

この試験ではHD(High Definition)カメラを搭載したドローンとLiDAR技術を利用し、ネットワークエンジニアリングチームがサイトのアップグレードに使用可能なネットワークサイトのデータを収集します。エリクソンとボーダフォンUKは、アップグレードが計画されている英国各地の30のサイトからデータを取得する予定です。
エリクソンのIntelligent Site Engineeringとドローン及びLiDARベースの技術を利用することで、標準的なサイト訪問にはサイト設計者、構造エンジニア、取得エージェント、無線および伝送計画者が参加するのに対して、一人のエンジニアが構造条件やLOS(Line-Of-Sight)の計測データを収集できます。このデータは、デジタルツインモデルとしてクラウド経由で利用できます。そしてそのデジタルツインを使ってサイトのバーチャル会議を開き、すべての関係者が遠隔地から「現場を訪れる」ことができます。
エリクソンとボーダフォンUKのプロジェクトにより、サイトから収集される測定値やデータの精度を最大限に高めることができると同時に、エンジニアが鉄塔に登る必要が減るため、これらの情報収集に伴う健康と安全のリスクを軽減できます。また、今回の試験で使用された技術は、訪問者の数や訪問に必要な装置の重量を最小限に抑えることで、各サイトのカーボンフットプリントの削減にもつながります。
ドローンとLiDAR技術を導入することで、計画プロセスの効率が飛躍的に高まるため、結果として英国の都市部や農村部へのネットワーク展開を迅速化し、重要な接続性と信頼性の高いネットワークを全国の新しい場所に提供できます。
エリクソンUK&アイルランドのネットワーク&マネージドサービス担当兼CTOのビョルン・オーデンハンマール(Björn Odenhammar)は、次のように述べています。「ボーダフォンとのパートナーシップを通してIntelligent Site Engineeringのメリットを追求することで、英国全体のネットワーク展開にスピードと持続可能性をもたらすことができます。またエリクソンの迅速なネットワーク展開能力を示すだけでなく、重要な5G接続を新たな地域に提供し、イノベーションを推進し、英国の将来の経済的成功の基盤を提供する世界クラスのデジタルインフラを構築するというエリクソンの取り組みを示すことにもなります」
ボーダンフォンUKのネットワーク開発ディレクター、アンドレア・ドナ(Andrea Dona)氏は次のように述べています。「この新しい技術を導入してプロセスを改善することは、運用効率やカーボンフットプリント削減の点で大きなメリットがあるだけでなく、ボーダフォンUKの約束をお客様に迅速に提供することにもつながります。サイト訪問に要する時間が減ることで、その時間を、お客様のデジタル体験を向上するための重要なタスクに割り当てることができます」
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エリクソン・ジャパン株式会社
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