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スポーツの未来: 5Gが変革するスポーツ体験

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スポーツ体験のあり方は、特にテクノロジーが関わる分野については常に進化しています。しかし5Gは状況を一変させようとしています。5G、低遅延のエッジコンピューティング、スポーツテクノロジーを組み合わせると何が起こるかをご紹介します。
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スポーツの未来: 5Gが変革するスポーツ体験

私はスポーツ観戦が大好きです。テニス、サッカー、モータースポーツ、ラグビーなど、何でも観ています。

90年代初頭、子供の私は日曜日の午後に自動車レースを父と一緒に見て解説者のコメントを聞き、マンセル、シューマッハ、ヒルといったドライバーの名前を一生懸命覚えようとしていました。大迫力の車とエンジンの轟音、25年にわたって生中継を務めたマレー・ウォーカーの英国なまりの声は、ドライバーたち自身と同じほどの伝説になっています。

しかしウォーカーの声は私がレース中に追っていたほとんど唯一のものであり、それは今日のモーターレース観戦から得られるものとはかけ離れています。速度、ポジション、タイヤ戦略、ラップ、ターン、トラッカーといったライブ統計には、ほとんど圧倒されます。テレビ画面がゲーム用のインタフェースになるのはそう遠くありません。観戦者は次の重要なオーバーテイクやピットストップの前に、できるだけ多くのデータを得ようとするでしょう。

ところで5Gネットワークが展開されて産業用ユースケースも増えている今、この急速に発展するテクノロジーはスポーツの未来にどのような影響を与え、私たちの体験にどんな影響を及ぼすのでしょうか?

 

ファンを第一に考える: テクノロジーが変える観戦体験

スポーツにはすでに多くのテクノロジーが導入されていると思われるかもしれません。テニスには「ホークアイ」があり、サッカーにはゴールラインテクノロジーがあります。これ以上はやり過ぎでしょうか?

しかし選手までの距離が遠いスタジアムで試合を生で観戦している場合は、フィールドで何が起こっているかを理解するために、自宅で観戦しているときのような仕組みが必要かもしれません。リアルタイムかつパーソナライズされた試合のビューのようなものは、非常に役立つと思いませんか?

すでに使われている例として、ベライゾンの5G Multi-Viewがあります。このアメリカの通信事業者は、現時点で米国の70以上のスタジアムやスポーツ会場に超広帯域の5Gネットワークを実装しています。ファンのエンゲージメントが求められているからです。双眼鏡はもう必要ありません。ファンは押し付けられた体験の代わりに、5Gマルチビューでゲーム体験のあり方を変え、それを完全にパーソナライズすることもできます。

マルチビューソリューションには大きな帯域幅と低遅延性が必要です。ベライゾンは5Gを備えたスタジアムでスマートフォンに七つのHD動画のストリームを提供し、ファンは見たい角度やビューを制御し、動画のフィードを巻き戻してその場で再生したりできます。会場の上層の席にいたり、低い席にいてもフィールドの端が見えないときは、携帯電話を取り出して目的のビューをヒットすることで、それをリアルタイムで視聴できます。

低遅延性がなければマルチビューは不可能です。動画のフィードが2秒遅れていれば、誰かが得点しても、スタジアムの他の観客がゴールやタッチダウンに沸き立っている間、あなたはまだ画面を見ていることになります。これは良い経験とは言えません。

「スーパーボウルLVIでは、NFLチケットホルダーアプリで5Gマルチビューを提供しました。昨シーズンは九つの異なるチームアプリで提供しました。またNHL(National Hockey League)とも協力しており、昨年は携帯電話をかざして選手をリアルタイムでトラックできることを示しましたが、5Gが実現する低遅延性と大容量なしではこれは不可能でした」– ベライゾン デバイス技術担当副社長ブライアン・メカム(Brian Mecum)

 

ポッドキャストを聴く

北米の5Gマーケティング部門責任者のピーター・リンダー(Peter Linder)は、デジタルによる新しい工夫で戻ってきた大勢のファンを迎えるために、スタジアム側で行った準備について語っています。

ポッドキャストを聞く

 

テクノロジーが変える選手と試合の未来

5Gには、試合の観戦方法だけでなく選手を観察する方法も改善する力があります。選手の動きやボールやラケットの扱い方を観察し、怪我の可能性を分析することができます。すでに今の世代のスポーツ選手は、膨大な量のデータにアクセスして自身の状況をトラックしています。5Gがあれば、個々の選手、ボール、パック、ラケットのいずれも、リアルタイムでトラックできるようになります。

さらにこのリアルタイムのスポーツ分析は、チーム全体とその戦略に影響を与える可能性があります。チームはハイテク企業に門戸を開き始めており、マルチアクセスエッジコンピューティングなどの機能が標準となる第4次産業革命の出現により、チームはこれまで考えもしなかった情報にアクセスできるようになりました。結果としてチームやコーチは、直感ではなくこの次世代のレベルのデータに基づいて、知識と情報に基づいた意思決定を行うことができます。

スポーツの未来: 家中のあらゆる場所が最高の観戦席となる

調査によると、消費者はより没入感のある体験を求めています。エリクソンのコンシューマーラボとインダストリーラボが行った数年前の調査では、世界のスマートフォンユーザーの半数が、2025年までに私たちの誰もがARグラスを着用するようになると予想していることが明らかになりました。またエリクソンの最新の10大消費者トレンドレポートによると、消費者の55%が、高度なAR/VR技術を使って歴史的な出来事を再現し、その場にいるかのような臨場感を味わえる博物館を訪れたいと考えています。

こうした需要を考えると、この進化はスポーツ体験を長期的にどのように変えるでしょう? 家族と一緒にスポーツを観る子供たちは、試合を楽しむために単一の声に頼る必要はありません。実際にスポーツや選手は、拡張現実や仮想現実を通じて家庭そのものに入り込むようになるはずです。一部のファンにとってはシーズンチケットの入手が困難だったり、スタジアムに行けなかったりしても問題ありません。将来的には没入型テクノロジーにより、家の中のすべての椅子が最高のシートになり、現在スタジアムと自宅の観戦体験の間に存在するギャップを埋めることになります。

地球の裏側に住んでいる友達をアバターとして自宅に招待し、ワールドシリーズの決勝戦を観戦することを想像してみてください。Internet of Sensesがあれば、スタジアムのファンと同じ食事をゲストに提供し、デジタルな手段で現実の生活と同じ味を味わうことができます。空間オーディオスピーカーを使えば、あなたと友達は、快適な自宅にいながら実際の観衆の歓声と盛り上がりを感じることができます。また3Dボリュメトリックテーブルを使ってリアルタイムで試合を見ることもできます。

サッカー場の3Dボリュメトリックテーブルの例

サッカー場の3Dボリュメトリックテーブルの例

 

2022年のメタバースについては、これまで多くの議論が交わされてきました。結論として、それがスタジアム、ファン、チームだけにとどまる必要はないことが明らかになっています。メタバースは、商品から自宅とスタジアム体験をさらに融合させるプラットフォームの構築に至るあらゆる分野に新たな機会をもたらします。たとえば今年最大のサッカーのイベントでは、有名なビールブランドの開発者がメタバースにバーを作り、訪問者がリラックスしたり、ゲームをしたり、チャットしたり、賞品を受け取ったり、仮想ビールを注いで飲んだりできる場所を作りました。

AR/VRとメタバースの商業的可能性には少々圧倒されるかもしれませんが、メタバースの意味がまだ完全に定義されていないため、話は少し複雑になっています。しかし確かなのは、未来のスポーツ体験に関わるテクノロジーが、より多くの遠隔地のコミュニティがグローバルなプラットフォーム上に集まることを可能にするということです。私たちはスタジアムや自宅で個人的な設定を行うことで、その希望やニーズに基づいて可能な限り最高の体験を得ることになるでしょう。

テクノロジーが変化し進化することには疑いありませんが、明日の試合を観ても2050年に試合を観ても、目指すところは常に同じです。試合への愛、そしてスポーツを通じて人々が集まること、それがスポーツのすべてではないでしょうか。

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