
エリクソンは、すでに鉄塔局に2G、3G、4G無線を実装している通信事業者がFDD(Frequency Division Duplex)5Gの周波数範囲を拡大できる独創的な3セクター型デュアルバンド無線機「Radio 6626」を発表しました。
エリクソンの無線ポートフォリオに加わった最新製品であるRadio 6626は、マルチスタンダードおよびマルチバンドのカバレッジを提供しながら、コストを低減すると同時にエネルギー消費量も最大50%削減します。
この3セクターデュアルバンドRadio 6626は、二つの周波数と六つのポートを一台のユニットに集約しています。この機能により、一台の無線機で鉄塔の3セクターすべてをサポートできます。6T6R無線機は、2Gから5Gに至る移動体通信規格をサポートします。
Radio 6626には900 MHzおよび800 MHzのデュアルバンドと、1800 MHzおよび2100 MHzのデュアルバンドの二つのバージョンがあり、コスト面の課題に対処しながら容量の拡張を求める通信事業者のニーズをサポートします。
Ericsson Siliconを搭載したエリクソンのRadio 6626は、出力電力として720 Wを供給でき、重量は45キロ未満です。
エリクソンはまた「Voltage Booster 6640」も発表しました。この製品は、既存のケーブルを使って無線機への電力の容量を最大50%拡大し、新しいケーブルの必要性を最小限に抑えます。ケーブルを交換する代わりにエリクソンのVoltage Booster 6640を追加することで、通信事業者はハードウェアと設置コストを最大70%削減できます。
エリクソンのエンドツーエンドの提案には次のものが含まれています。
- ベースバンド6631: 2Gから5Gに至る複数の通信技術を提供する鉄塔用の、最新のマルチスタンダードRANコンピュートパスウェイです。
- マイクロ波ベースのMINI-LINK 6352: Eバンドで最大10 Gbpsまで増設でき、既存のマイクロ波無線機と統合できます。マルチバンドブースター設計により、フットプリントの増加なし、OPEXを削減しつつバックホール容量を拡大します。
これらの新製品は、最近発表された超軽量Massive MIMOおよびRANコンピュートポートフォリオを補完するもので、通信事業者による商用5Gサービスの展開を容易にすることを目的としています。
エリクソンの無線製品部門を統括するダヴィッド・ハンマルヴァル(David Hammarwall)は、次のように述べています。「エリクソンの新しい3セクターデュアルバンド無線機により、通信事業者は現場における無線機の設置面積と設置時間を大幅に削減できると同時に、総消費電力を最大50%削減します。これによりお客様は容量を増加し、ユビキタスなFDDバンドを使って5Gのサポートを一層加速できます」
Telma MadagascarのグループCEO、パトリック・パイサル=ハミダ(Patrick Pisal-Hamida)氏は次のように述べています。「エリクソンの新しいマルチバンド、マルチセクター、高出力の無線機は、私たちが求めている効率的な鉄塔局のアップグレードに役立ちます。また電力消費の最小化、鉄塔上の重量低減、迅速な導入により、OPEX面のメリットも明らかです。業界最小のフットプリントを持つエリクソンのマルチスタンダード技術ソリューションを導入できることを喜んでいます」
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