Skip navigation

エリクソン、スマートフォン向けの複数の専用スライスを実現するDynamic Network Slice Selectionを発表

次の言語でもお読みいただけます。 English 日本語 Pусский

 

本資料は2022年1月27日に発表された報道資料の抄訳です。

 

エリクソンは、5Gデバイス向けに複数のスライスをサポートするDynamic Network Slice Selectionソリューションを発表しました。これにより通信サービスプロバイダー(CSP)は、5Gネットワーク内でサービスを柔軟に分離し、トラフィックステアリングを強化して、単一のデバイスにおける体験の品質を最大化できます。

 

ユーザーは、基本的な消費者サービス用の汎用モバイルブロードバンドスライス、ゲームなどのサービス用の特定のスライス、法人アプリケーション用の高セキュリティスライスなどを通じて、差別化されたサービスの恩恵を受けることが可能となります。

News
Feb 17, 2022
Phone_screen_retouched

5Gは、すべての産業で新しい革新的なビジネスモデルを実現します。ネットワークスライシングは、サービスプロバイダーが革新的なサービスで新しい市場に参入し、現在のビジネスを拡大する上で重要な役割を果たします。ネットワークスライシングは、各種のネットワーク要件を持つ様々な分野の企業にカスタマイズされたサービスとユースケースを提供する有用な方法であることが分かっています。

デバイス側のエコシステムでは、商用スマートフォンでの複数のネットワークスライスのサポートの開発が始まっています。

エリクソンのパケットコアソリューション部門の責任者、モニカ・ゼッソン(Monica Zethzon)は次のように述べています。
「エリクソンはEricsson Dynamic Network Slice Selectionを導入し、ネットワークスライシング機能により5Gコアのポートフォリオを強化しています。これにより単一の5Gデバイス上でカスタマイズされた複数のネットワークスライスを有効にでき、企業ユーザーと消費者ユーザーに差別化された5Gサービスを提供できます」

スマートフォン上で法人向けサービスを有効化して高品質の接続を実現するための最初の一手が実行されました。今後はスマートフォンでの消費者向けサービスのサポート、さらに他の5Gデバイスでのサポートが続きます。

エリクソンは、ネットワークスライスを使ったアプリケーションのトラフィックステアリングを実現する目的で、5Gネットワークに3GPP標準ベースのuser equipment route selection policies(URSP)を導入するために、デバイスエコシステムと積極的に協力しています。

5Gスマートフォンおよび5Gネットワークインフラへの実装が試みられている主要な機能の一つであるURSPよって、トラフィックの検出およびステアリング機能を備えた単一のデバイスで複数のネットワークスライスのサポートが可能になります。

エリクソンは現在5Gコアポートフォリオの新機能として、サービスの柔軟な分離を実現し、トラフィックステアリングを強化して単一デバイスにおける体験品質を最大化するEricsson Dynamic Network Slice Selectionソリューションを導入しようとしています。専用の作業プロファイルの利用が可能になり、企業デバイス向けに最適なスライスセキュリティの選択がサポートされることで、企業側にメリットがもたらされます。エリクソンの機能は、ネットワーク特性を最適化するためにユーザープレーンのエッジブレイクアウトが可能とされており、効果的なエッジコンピューティング展開にも有用です。

ユーザーは、個人プロファイルと仕事用プロファイルに別々のネットワークスライスを持つことで、サービス差別化の恩恵に与ることができます。一般的なモバイルブロードバンドトラフィック用のスライス、ゲームなどのサービス用のスライス、仕事向けのビデオ会議やコラボレーションなどの企業アプリケーション用高セキュリティスライスなど、複数のスライスを用意できます。アプリケーション開発者はこのテクノロジーを使い、たとえば遅延を短縮することで、アプリケーションの体験品質を向上させることができます。

GlobalDataの主席アナリスト、アンディ・ヒックス(Andy Hicks)氏は次のように述べています。
「Dynamic Network Slice Selectionの導入により、エリクソンは強力なクラウドネイティブ5Gコアの機能をデバイスのOSに拡張します。これはユーザープロファイルによるセグメンテーションなど、実際の企業向けサービスでネットワークスライスを機能させるうえで重要な一歩です」

FarEasToneとエリクソンは昨年11月、エリクソン製の5Gスタンドアローンシステム上で商用Android12デバイスを使い、世界で初めて5Gでエンドツーエンドのマルチネットワークスライシングのデモを行いました。

2021年1月に私たちは、カスタマイズされたビジネスモデルと成長要件をサポートし、共通のインフラ上でさまざまなサービスを提供するために必要なネットワークスライシング機能をエンドツーエンドで強化し、迅速なサービス提供のためにネットワークスライス管理とオーケストレーションのサポートを確保した5G RANスライシングを開始しました。

エリクソンが提案するこのエンドツーエンドのネットワークスライシングソリューションは、BSS、OSS、コア、5G RANスライシング、トランスポートからなり、CSPネットワークへの導入を簡素化できます。

エリクソンについて 
エリクソンは、コネクティビティから最大限の価値を創造する通信サービスプロバイダーをお手伝いします。ネットワーク、デジタルサービス、マネージドサービス、新しいビジネスにわたるポートフォリオを持ち、お客様のデジタル化、効率向上、新たな収益源の発掘をお手伝いします。エリクソンのイノベーションへの投資は、電話とモバイルブロードバンドのメリットを世界中の何十億もの人々にもたらしてきました。エリクソンは、ストックホルムとニューヨークのナスダックに上場しています。www.ericsson.com 

 

お問い合わせ先 
エリクソン・ジャパン株式会社 
マーケティング&コミュニケーション本部 
Email: info.k@ericsson.com