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ボリエ・エクホルム、エリクソンのMobile World Congress 2024をバルセロナで開催

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本資料は2024年2月26日に発表された報道資料の抄訳です。

エリクソン社長兼CEOボリエ・エクホルム(Börje Ekholm)は、通信事業者、企業、開発者がエリクソンと協力してプログラム可能なクラウドベースのネットワークを構築し、ネットワークの機能を公開し、5Gの機能をフルに提供することで、通信業界の根本的な変化を推進できると述べています。

エリクソン社長兼CEOボリエ・エクホルム(Börje Ekholm)

エクホルムは本日バルセロナで開催されたエリクソンのMobile World Congress 2024「Imagine Live」の放送で、エリクソンはネットワークのレリヴァンス(relevance)をデジタル化の中心に据えることを目指していると語りました。

エクホルムは言います。
「今後5年から10年の間にいくつかの大きなトレンドが加速することでしょう。エネルギーの転換や、将来の医療サービスや行政サービスの提供のあり方を考えてみてください。私たちはこれまでとはまったく異なる方法で産業を自動化するのです」

エクホルムは、これからはデジタルツインや見通し線外のドローンの安全な操縦など、物理世界とデジタル世界をリアルタイムで融合させる新しいユースケースが求められるようになると述べています。

「ここで見られるのはトレンドの収束です」とエクホルムは言います。
「私たちはAIやクラウド、モビリティの収束を目の当たりにしています。私の考えでは、モバイル接続がクラウドとAIをきわめて急速に拡張するための重要な基盤となるでしょう。これはネットワークに大きな要件を課すものです。ユビキタスなカバレッジ、高性能、柔軟でプログラム可能なネットワークが必要になります」

エクホルムによれば「私たちは新しい時代に突入しています。速度、低遅延性、サービス品質、位置情報などの新機能を備えた5Gは大きな役割を果たします。これらはすべて実際に企業のデジタル化に活用されます。これはエキサイティングだと感じています」

AT&Tのネットワーク総責任者クリス・サンバー(Chris Sambar)氏、Reliance Jio社長のマシュー・オーメン(Mathew Oommen)氏、デルテクノロジー創業者兼CEOのマイケル・デル(Michael Dell)氏との対談など、エリクソンの著名な顧客やパートナーが、エクホルムのImagine Live放送に出演しました。

エクホルムはオープンネットワークとクラウドベースのネットワークについて、通信業界は水平なクラウドベースのネットワークアーキテクチャーに移りつつあると述べています。

「私はネットワーク自体がクラウドになるようなものだと考えています。クラウドの経済性だけでなく、新しいサービスを提供する際のクラウドのアジリティも提供するのです。もちろんこの世界では、水平方向のレイヤーや、レイヤーをまたいだベンダーの多様化も見られます」

エクホルムは、クラウドベースのプログラム可能なネットワークを実現するまでの道のりは、カスタマーの出発点とその優先順位によって少し異なってくると述べています。

「重要なのは、お客様が垂直統合スタックを経由するか、あるいは水平アーキテクチャーに直接移行するかにかかわらず、お客様をサポートすることです。垂直スタックと水平アーキテクチャーの両方に投資し、最高のハードウェアとソフトウェアソリューションを提供できるようにします」

エクホルムによればエリクソンはすでにこの道を歩んでおり、オープン化に対応するハードウェアとして100万台以上の無線機を設置しています。

エクホルムとサンバー氏は、エリクソンとAT&Tが最近実現した米国全土でのオープン欄RANのパートナーシップに言及しました。

エクホルムは述べています。
「AT&Tが私たちを選んだのは、私たちが最高のソリューション、最も革新的なソリューションを提供しているからです。だからこそ私たちは、AT&Tの重要なパートナーになれたことを光栄に思っています」

サンバー氏は次のように述べています。
「エコシステムを開放し、ネットワークを開放し、エリクソンとのパートナーシップによって通信業界のために本当に素晴らしく革新的なことを実現する絶好の機会が目の前にあると考えています」

オーメン氏の話の中心はインドにおける5Gの急速な展開でした。

エクホルムはインドが5Gをデジタル化の中心に据えた前向きな国だと説明し、前例のない5G展開のスピードは、インドのネットワークがすでに世界最高レベルに達していることを意味すると述べました。

「インドではとてもエキサイティングな旅が始まったばかりだと思います」とエクホルムは言います。「FWA(Fixed Wireless Access)はきわめて迅速に展開されています。インドの起業家は新しいアプリケーションを開発し、ネットワークの機能を活用するようになるでしょう」

オーメン氏は次のように述べています。
「デジタル公共インフラが推進するインドの継続的な変革と新しい世界経済への影響は、その変曲点にあります。信頼できるパートナーであるエリクソンなしでJioがこれを行うことは不可能でした。エリクソンなどと協力して、Jioの最大の資産であるお客様により価値の高い有意義なサービスを提供できることを楽しみにしています」

エクホルムはモバイルネットワークインフラに加え、将来のイノベーションと成長を加速させる上でのAPIs(Application Programming Interfaces)の重要性にも言及しました。

エクホルムは言います。
「消費者は4Gネットワーク上で真にデジタル化し、私たちはアプリのエコシステムを創造しました。しかしそれは実際にはベストエフォート型のネットワークです。企業のデジタル化が進む中、ベストエフォート型の接続性だけでは十分ではありません。そこで5Gの出番です」

エクホルムは、速度や低遅延性などの5Gの特長や機能は、企業のデジタル化とイノベーションの活用に必要な差別化されたネットワーク体験を生み出すのに適していると述べています。

「必要なのは能力だけではないと思います。それらを公開する方法や、ネットワークのユーザーがそれらを利用できるようにする方法も必要です」とエクホルムは言います。「ここでAPIの出番です。ネットワークAPIとは、モバイルネットワークとアプリケーションが標準化された方法で相互に通信できるようにする手段です。私たちは、CSPがネットワークAPIを公開してそれを収益化できる、新しい収益化モデルを生成することができます。その一方で私たちは、ネットワークの機能を活用して新しいアプリケーションを開発する新しいエキサイティングな方法も開発しています」

エクホルムは、開発者は起業家となり、専らネットワークを介して提供できる新しいタイプのアプリケーションを開発するイノベーターになると述べています。

「非常に簡単に言うと、ネットワークAPIはネットワークの力を開発者の手に届くようにするものだと考えています」

エクホルムはマイケル・デル氏との対談でも、強力な業界のエコシステムと生産的なパートナーシップの重要性を強調しました。

デル氏は次のように述べています。
「私たちはパートナーシップを重視しています。エコシステムがあれば、さまざまな企業の強みを組み合わせてイノベーションをより迅速に推進できることは確かです。エリクソンやデルなどのリーダーは協力してこれらのソリューションを実現しています。私たちは正しい道を歩んでいると思います」

エクホルムは最後にこう述べています。
「世界中のCSPのお客様、企業の皆様、開発者の皆様には、変化を実現するためにこの流れに乗っていただきたい」

Imagine Live放送の全編は、Ericsson 2024 Mobile World Congressイベントのサイトからオンデマンドでご覧いただけます。