ソフトバンクとエリクソンが連携して、5G SAの上り通信の高速化を実現する「Uplink Tx Switching」のネットワーク対応を開始
~キャリアアグリゲーションとMIMOの高度化により、AI時代に重要な上り通信を高速化~
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、エリクソン・ジャパン株式会社(以下「エリクソン」)と連携して、5G SA※1の上り通信の高速化を実現する技術「Uplink Tx Switching」のネットワーク対応を開始しました※2。キャリアアグリゲーション※3とMIMO※4の高度化により、上り通信のさらなる高速化と安定化を実現します。この技術は、2026年夏(予定)以降にソフトバンクが発売する一部のスマートフォン(スマホ)で順次、利用できるようになります※5。
※1 スタンドアローン(Stand Alone)方式の5G(第5世代移動通信システム)。5G SAの高速大容量通信は限定エリアで提供しています。詳しくはエリアマップをご覧ください。
※2 対応周波数:3.4GHz帯、3.5GHz帯、3.7GHz帯
※3 複数の周波数帯の電波を同時に利用する技術
※4 MIMO(Multiple Input Multiple Output):複数のアンテナを用いて同時にデータを送受信することで通信速度を向上させる技術
※5 5G SAエリアの一部で提供を開始し、順次拡大します。
■背景
近年、AI(人工知能)の普及やSNSの利用拡大などに伴い、ユーザーの上り通信のトラフィックが増加しており、上り通信の安定化と高速化が求められています※6。ソフトバンクとエリクソンは、AI時代における上り通信のさらなるトラフィック増加を見据えて、2024年からスマホのチップセットベンダーと連携し、「Uplink Tx Switching」の導入に向けた取り組みを進めてきました。チップセットの開発段階から共同で性能検証を実施し、このたびソフトバンクのネットワークへの導入を実現しました。
※6 参考:エリクソンが定期発行する「エリクソン・モビリティ・レポート」2025年11月版において、AI対応デバイスやAIエージェントが将来の上り通信のトラフィック増加を促進する要因として指摘しています。
■「Uplink Tx Switching」の詳細と効果
従来、TDD方式※7で利用する周波数帯の電波で上り通信を行う際は、FDD方式※8で利用する周波数帯の電波とキャリアアグリゲーションを行うことで通信の高速化を図っていました。「Uplink Tx Switching」は、3GPP Release 16で定義された技術で、TDD方式の上り通信時にFDD方式の通信を一時的に停止し、帯域の広いTDD方式で複数本のアンテナを用いたMIMO通信を行うことで、上り通信のさらなる高速化を実現するものです。
ソフトバンクは「Uplink Tx Switching」の導入により、上り通信のスループットが理論上約1.5倍※9に向上することを見込んでいます。これにより、動画や画像のアップロード時の体感速度が向上し、AI時代における大容量データの送信を、より快適に行うことが可能になります。
※7 TDD(Time Division Duplex):同じ周波数帯の電波を利用して、上りと下りを時間で切り替える通信方式
※8 FDD(Frequency Division Duplex):上りと下りで異なる周波数帯の電波を利用する通信方式
※9 n1とn77の二つの周波数帯の電波を同時に利用して上り通信を行う構成において、ソフトバンクが検証した理論値
■今後の展望
ソフトバンクは今後、「Uplink Tx Switching」の対応機種および対応エリアの拡大を進めていきます。また、エリクソンと協力して、3GPP Release 17で定義されたFDD方式で利用する周波数帯の電波を含めてMIMOへの対応も視野に入れ、さらなる上り通信の性能向上を目指します。
ソフトバンクは今後も、最新技術などを活用した5Gサービスの高度化を通して、通信品質とお客さまの満足度の向上に取り組んでいきます。
エリクソンについて
エリクソンの高性能なネットワークは、毎日何十億人もの人々にコネクティビティを提供しています。エリクソンは150年にわたり通信テクノロジー開発のパイオニアであり続け、通信事業者や企業にモバイル通信とコネクティビティのソリューションを提案しています。お客様やパートナーとともに、エリクソンは未来のデジタルな世界を実現します。
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