本資料は2020年10月27日に発表された報道資料の抄訳です。
- 様々な5Gユースケースに対応する汎用性をネットワーク構築にもたらす通信事業者向けクラウドRAN製品
- エリクソンのクラウドRAN は、Ericsson Radio Systemポートフォリオと完全互換で5Gスタンドアローンと非スタンドアローンの両方をサポート
- 段階的導入により、事業者は既存の専用5Gネットワークを補完するクラウドRAN機能を段階的に追加可能に

10月27日、エリクソン(NASDAQ:ERIC)は通信事業者によるネットワークへの柔軟性と汎用性の追加を実現する新製品、クラウドRAN(Radio Access Network)を発表しました。
エリクソンのクラウドRANは、RANのコンピュート機能を処理するクラウドネイティブのソフトウェアソリューションです。Ericsson Radio Systemポートフォリオの高性能な専用ベースバンド製品を補完し、通信事業者のあらゆる展開シナリオとニーズに最適な選択肢を提供します。
通信業界が世界中で5Gネットワークを展開する中、特にクラウドRANを採用した自動化や仮想化などの技術は、将来のネットワークの進化で重要な役割を果たします。これらの技術はネットワークのオープン性を高める触媒となり、クラウド技術は実証済みの信頼できる既存のソリューションを補完する新しい革新的なRAN展開の選択肢をもたらすでしょう。
エリクソンのクラウドRANは、大規模な5G展開と集中型の5G展開の両方にネットワーク機能を提供します。これにより通信事業者は、屋内、産業用、法人向け、スタジアム向けやそれを超える新しいビジネスチャンスや多様な5Gユースケースに対応できます。
この新製品は、エリクソンのクラウドコアネットワークの設計と展開、また世界中のサービス管理とオーケストレーションの経験を活用し、通信事業者がWebスケールの技術を使い、アプリケーションからインフラストラクチャーにいたるクラウドネイティブ設計の恩恵を受けるための扉を開きます。これは革新的な新しいサービスを導入する開発者や企業に高い拡張性と市場投入時間の短縮をもたらすはずです。
エリクソン上席副社長兼ネットワーク事業部門総責任者、フレドリック・イェドリング(Fredrik Jejdling)は次のように述べています。「5Gはオープンイノベーションのためのプラットフォームです。開発者と通信業界のより大きなエコシステムを強化することで、5G分野で新しいクラウドのイノベーションを共創・実現できます。エリクソンはクラウドRANを通じて、ネットワークへの投資を最大限に活用しつつ、将来に備えた技術でネットワークを進化させるお客様のお手伝いをいたします」
エリクソンのクラウドRANは、通信事業者が専用5Gネットワークを補完する取り組みに合わせて段階的にリリースされます。基盤を提供する第一段階では、COTS(Commercial Off-The-Shelf)ハードウェアプラットフォームを使った仮想化RANへの容易な移行を支援する5Gローバンド向けのシステム検証済みのソリューション*を提供します。
第一段階に含まれるエリクソンの新しいクラウドRANアプリケーションソフトウェアであるクラウドRAN DUとクラウドRAN CUは、高い機能性と柔軟性を備えた5Gネットワークアーキテクチャーを実現します。また、実装済のリモート無線をフルに活用し、クラウドRANとの完全な互換性を持たせる新しい無線ゲートウェイも含まれています。これらの製品は、将来のミッドバンドへの展開の基礎となります。
エリクソンクラウドRANは、Ericsson Radio Systemのポートフォリオと完全な互換性があり、エリクソンスペクトラムシェアリングおよび5Gスタンドアローンと非スタンドアローンをサポートしています。
Mobile Expertsのチーフアナリスト、ジョー・マッデン(Joe Madden)氏は次のように述べています。「エリクソンはクラウドRAN技術のイノベーションをもたらし、その強力なネットワークポートフォリオにオープンでハイレベルなAPIを追加し、顧客体験の改善とネットワークの自動化に伴う総所有コストの削減を実現します。新しいクラウドRAN DUとクラウドRAN CUのリリースにより、高い無線性能と柔軟性の組み合わせが実現されます」
仮想化とマルチドメインオーケストレーションは、将来のRANのオープン化の土台をも構築します。エリクソンのクラウドRANはO-RANインタフェースに沿った、Non-RT RIC(Non Real-Time RAN Intelligent Controller)を含むサービス管理とオーケストレーションアーキテクチャーをサポートするように設計されています。
エリクソンクラウドRANの第一段階は、2021年第4四半期に提供されます。
詳細:
*システム検証済みとは、すべての要素が指定された環境で動作するか事前に試験され、ハードウェアとソフトウェアの分離に伴う複雑性と検証ニーズが軽減され、管理されていることを意味します。
関連ポッドキャスト
エリクソンニュースポッドキャストの最新エピソードでは、ネットワーク製品部門総責任者のパー・ナルビンガー(Per Narvinger)が、エリクソンの新しいクラウドRANソリューションによって、モバイルネットワークをより迅速に設計、拡張、展開する方法を説明しています。こちらからご覧いただけます。
エリクソンのクラウドRAN
エリクソンブログ: クラウドRANを構成する4つの重要なコンポーネント
エリクソンのクラウドネイティブ
エリクソンについて
エリクソンは、コネクティビティから最大限の価値を創造する通信サービスプロバイダーをお手伝いします。ネットワーク、デジタルサービス、マネージドサービス、新しいビジネスにわたるポートフォリオを持ち、お客様のデジタル化、効率向上、新たな収益源の発掘をお手伝いします。エリクソンのイノベーションへの投資は、電話とモバイルブロードバンドのメリットを世界中の何十億もの人々にもたらしてきました。エリクソンは、ストックホルムとニューヨークのナスダックに上場しています。www.ericsson.com
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