重要な知見
本記事は、日本有数の先進的な5G ネットワークを運用する通信とテクノロジーのリーディングカンパニー、ソフトバンクと共同で執筆されました。ソフトバンクはモバイル接続とクラウド、 AI、セキュリティのイノベーションを 組み合わせ、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援していま す。
5Gラップトップ: あらゆる場所が安全なオフィスに
セルラー対応のノートPCの普及は、ノートPC市場全体の成長を上回るペースが予測されています。一部のアナリストは、2030年までに世界の5Gラップトップのインストールベースが1億台に近づくと見込んでおり、2024年〜2030年のCAGRは約
45%¹に達します。5Gラップトップの成長は、エンタープライズアプリケーションのクラウドプラットフォームへの移行と相まって、エンタープライズITのトランスフォーメーションの触媒となります。
図18: ITインフラ・ライトのエンタープライズ
モビリティファーストのゼロトラストネット ワークへの移行
モビリティファーストのゼロトラストネットワークは、物理的な場所ではなく、ユーザーとデバイスの継続的検証によって、企業の情報資産を保護します。アクセス権は、IDとデバイスのセキュリティ状態に基づいて決まります。モバイルネットワークで管理される取り外し不可のeSIMとSIM認証情報による永続的なデバイス認証を活用し、これらを企業管理のIDシステムやデバイス管理プラットフォームと統合することで、組織はオフィス、家庭、モバイル環境すべてで統一された高保証セキュリティフレームワークを構築します。「安全な場所」という従来の概念が不要になることで、資産を特定サイトに集約する必要がなくなりました。この新しいモデルでは、企業はあらゆる場所からデバイスのプロビジョニング、管理、保護が可能となり、柔軟な運用の基盤が構築されます。モバイルネットワークが継続的検証に必要な信頼できる常時接続を提供するため、通信事業者はこの変革において重要な役割を果たします。
永続的デバイスIDに基づくゼロトラスト環境では、従来IT部門が担っていたデバイスプロビジョニングもエンドユーザーが安全に実行できます。クラウドベースのUEM(Unified Endpoint Management)ツールと統合モバイル認証によるユーザー主導オンボーディングにより、従業員はセキュリティを損なうことなく、どこからでも企業デバイスを直接セットアップできます。これにより運用オーバーヘッドは減少し、企業ITの柔軟性が高まります。
作業環境全体でのセキュリティ・ポリシー適用強化
セルラーラップトップは、モバイルネットワーク経由で常時接続を維持します。これにより、紛失や盗難時にリモートワイプや接続プロファイル削除といった管理やセキュリティ操作がいつでもどこでも即座に可能です。ネットワークネイティブの常時接続は、ゼロトラスト環境下のすべての作業環境で一貫したポリシー適用を可能にし、IT管理者にインシデント対応の信頼性を提供します。さらに、この一貫したポリシー適用という中核利点に加え、Wi-Fiインフラ依存の軽減によるセキュリティ向上と運用の簡素化という副次的利点があります。
5GとパートナーによるエンタープライズIT 変革
ソフトバンクはパートナーと協働し、企業がリモートやハイブリッドワーカー向けに安全かつ柔軟な接続を構築する新たな方法を模索しています。従業員は高性能5Gネットワークにより、オフィス、自宅、移動中でも、5G接続ラップトップでクラウドサービスへ安全にアクセスできます。これにより、5G接続が企業ITアーキテクチャを簡素化し、セキュリティと生産性の両方を向上させるゼロトラストとAI対応ワークフローの両方を促進していることが示されます。
モバイルファーストの接続ラップトップによる効率向上
日本では、モバイルファーストのIT環境によりセキュリティと生産性を両立させる
方法を模索する企業が増えています。ソフトバンクは法人営業部門社員を対象に、セルラー対応PCの導入効果を評価する社内検証を実施しました。顧客訪問時などに会社のリソースへアクセスする必要が生じる場合、以前は準備と認証の手続きに数分かかっていましたが、ゼロトラスト環境下のセルラーPCではこの手順が不要になります。検証の結果、この改善は営業組織全体で月あたり最大1営業日/社員の業務時間短縮につながると推定されています。これはセルラー対応PCが、企業リソースへの真にシームレスな常時接続を可能にし、セキュリティと従業員体験の両方を向上させ得ることを示す良い例です。
注: 中央IT管理には、接続の調達、ネットワーク機器のパッチやソフトウェア更新の集中管理、トラブル シューティング対応のネットワーク運用センターが含まれます。
図19: TCOの比較: 従来のエンタープライズITインフラと5G
5Gにより最大50%のIT TCOコストを削減できる可能性がある
インフラ・ライト企業への進化
企業がクラウドとハイブリッドワークの拡大を加速する中で、従来の境界防御型セキュリティからゼロトラストモデルへの根本的な移行は不可欠になっています。通信事業者はセルラー接続された安全性の高いエンドポイントを活用するモバイルファーストのゼロトラストアーキテクチャによって、5Gモバイルネットワーク固有の機能を使い、この変革を実現できます。この進化によってハイブリッドワーク中のすべてのワークスペースにわたるセキュリティが強化されるのみならず、企業のIT部門が5Gのプログラマブルネットワークを活用できるようなり、業務運用の合理化が進みます。それは、よりアジャイルで柔軟なビジネスプラクティスへの道を切り開くことになります。
通信事業者は、安全な接続、ID管理、マネージドライフサイクルサービスを企業顧客向けの一体型ソリューションに統合することで、この変革を主導できるという比類ないポジションに立っています。これにより企業は、運用効率の向上、セキュリティの強化、TCO(Total Cost Of Ownership)の削減を同時に達成し、さらにユーザー体験を改善し、AIドリブンのイノベーションの基礎を築くことが可能となります。ゼロトラスト、5G、クラウド技術を活用したエンドポイント
中心のモデルは、エンタープライズITアーキテクチャを再定義するものです。この変化を受け入れた通信事業者は、新たな収益源を獲得できるだけでなく、デジタルトランスフォーメーションを進める企業との深い戦略的パートナーシップを確立するチャンスを得る事になります。