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5GによるエンタープライズIT の変革

5GによるエンタープライズITの変革

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エンタープライズ部門でデジタルトランスフォーメーションが加速する中、通信事業者は、従来の物理的拠点に依存した境界防御型モデルから、安全なゼロトラストモデルへ移行し、ユーザー体験を向上させながらアジャイルでレジリエントな運用を実現できる有利な立場にあります。

重要な知見

ソフトバンクは、5Gネットワークの強化と5Gスタンドアロン(SA)機能を活用したエンタープライズソリューションの開発を目指しています。

ゼロトラスト、5G、クラウドテクノロジーに基づいて構築されたゼロトラストモデルは、エンタープライズITのアーキテクチャを再定義するものです。

企業のIT部門が5Gプログラマブルネットワークを利用できるようにすることで、よりアジャイルで柔軟なビジネス運営が可能になります。

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、通信事業を基盤に、最新テクノロジーを活用した多様な事業を創出することで企業価値の最大化を図る「Beyond Carrier」戦略を推進しています。この成長戦略の下、5Gネットワークを継続的に強化し、現代のエンタープライズIT環境に必要とされる超低遅延性や大規模デバイス接続など、5G SAの機能を活用したエンタープライズソリューションの開発を進めています。

エンタープライズIT管理の新たな課題

長年にわたりエンタープライズITは集中型のサイトベースインフラを中心に展開され、データセンター、オンプレミスサーバー、有線ネットワークが業務の基盤でした。しかし、リモートワークや高性能モバイルネットワーク、5Gラップトップ、クラウドサービスの台頭により、このモデルは変革を迫られています。分散運用とリアルタイムのデータ処理をサポートするために、企業はより高いアジリティ、スケーラビリティ、モビリティを必要としています。

エンタープライズIT市場には、複雑なビジネスプロセスを支え、生産性を高め、セキュリティを確保し、大規模なデジタルトランスフォーメーションを可能にするよう設計された幅広いテクノロジーとソリューションを包含しています。これらは通常、企業のIT部門によって実装、管理、保守されます。一方でクラウド化、ハイブリッドワーク、AIの普及といったトレンドは、企業が将来の需要に対応しつつ既存のITインフラをコスト効率よく安全に管理、保守、開発させる上で重大な課題となっています。

  • クラウド化: 現在のソフトウェアの動向は、柔軟性、拡張性、費用対効果、保守の容易さを背景にクラウドサービスへと大きく傾いています。エンタープライズアプリケーションがクラウドに移行するにつれて、ITインフラは軽量化されますが分散も進むため、異なる場所やデバイス間で一貫した管理とセキュリティが必要になります。
  • ハイブリッドワーク: COVID-19のパンデミックを経てハイブリッドワークは多くの組織にとってのニューノーマルとなりました。企業は現在オフィス、家庭、モバイル環境の全域でユーザーとデバイスを管理しており、シームレスで安全な接続が必要です。この変化によりモバイルネットワークへの依存度が高まる一方、位置情報ベースのセキュリティモデルの効果が低
    下しています。
  • AI: 企業はAIツールを広範な業務機能に統合し、パイロット段階を超えてタスク自動化やリアルタイム意思決定などの主要業務に適用しています。これらのアプリケーションは、クラウドやエッジに分散されたデータやコンピューティングリソースへの継続かつ安全なアクセスに依存しています。5Gの低遅延と常時接続は、安全かつ応答性の高いAIドリブンワークフローの基盤となり、ゼロトラストセキュリティ原則の重要性を高めます。

企業はデバイスの選択、調達、ライフサイクル管理において、重大なIT管理上の課題に直面しています。これはオンサイトとリモート双方のネットワーク設計・運用、およびIT資産のガバナンスも含みます。ハイブリッドワークへの移行に伴い、こうしたタスクの範囲はさらに拡大しています。オンプレミスとクラウドシステムが混在する環境では、ゼロトラスト原則に基づいた安全な運用がより重要になります。管理面で見れば、レガシーシステムの維持にかかる継続的なコストは長年にわたる懸念事項です。

SoftBank corporate logo

本記事は、日本有数の先進的な5G ネットワークを運用する通信とテクノロジーのリーディングカンパニー、ソフトバンクと共同で執筆されました。ソフトバンクはモバイル接続とクラウド、 AI、セキュリティのイノベーションを 組み合わせ、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援していま す。

5Gラップトップ: あらゆる場所が安全なオフィスに

セルラー対応のノートPCの普及は、ノートPC市場全体の成長を上回るペースが予測されています。一部のアナリストは、2030年までに世界の5Gラップトップのインストールベースが1億台に近づくと見込んでおり、2024年〜2030年のCAGRは約
45%¹に達します。5Gラップトップの成長は、エンタープライズアプリケーションのクラウドプラットフォームへの移行と相まって、エンタープライズITのトランスフォーメーションの触媒となります。

図18: ITインフラ・ライトのエンタープライズ

図18: ITインフラ・ライトのエンタープライズ

1. ユースケース: モバイルワーカー

信頼性の高い接続: Wi-Fiが信頼できない環境でも従業員に安定した接続を保証

外出先でのパフォーマンス: モバイルワーカーにQoS(Quality of Service)による高性能接続を提供

どこからでも安全なアクセス: モバイルワーカーがどこからでも会社のITに安全に接続できるようにする

2. ユースケース: ハイブリッドワークスペース

ネットワークのセキュリティや性能を損なうことなく作業場所の柔軟性を高めることで、ハイブリッドなワークプレイスモデルを提供する企業をサポート

3. ユースケース: エンタープライズITの最新化

トランスフォーメーションジャーニー: 企業がクラウドファーストのITモデルに移行できるように支援し、セキュリティ、接続性、全体的なIT効率を強化

ブランチ接続: 5Gルーターを使ってサテライトオフィスを接続し、ローカルネットワークのインフラへの依存を軽減

こうした変化は、従来の場所に依存した境界防御型のエンタープライズITアーキテクチャが次第に時代遅れとなり、オフィスの内外でシームレスな5G接続を実現する、より柔軟なクラウド中心のゼロトラストネットワーキングへの道を開きます。

従来の境界防御型アーキテクチャは、固定された物理拠点のセキュリティ確保を前提とし、リモートアクセスを例外的なものとして扱ってきました。その際には、デバイス証明書とVPN(Virtual Private Networks)を使って「信頼できる内部環境」を再現する方法が一般的でした。しかし、場所を問わない安全かつシームレスな接続が求められる現在、こうしたアプローチはコスト効率の面で課題が生じつつあります。5Gネットワークを活用した新しい運用モデルの登場により、変化するユーザーのニーズに応えつつ、強化された体験を提供する方向へ移行が進んでいます。

モビリティファーストのゼロトラストネット ワークへの移行

モビリティファーストのゼロトラストネットワークは、物理的な場所ではなく、ユーザーとデバイスの継続的検証によって、企業の情報資産を保護します。アクセス権は、IDとデバイスのセキュリティ状態に基づいて決まります。モバイルネットワークで管理される取り外し不可のeSIMとSIM認証情報による永続的なデバイス認証を活用し、これらを企業管理のIDシステムやデバイス管理プラットフォームと統合することで、組織はオフィス、家庭、モバイル環境すべてで統一された高保証セキュリティフレームワークを構築します。「安全な場所」という従来の概念が不要になることで、資産を特定サイトに集約する必要がなくなりました。この新しいモデルでは、企業はあらゆる場所からデバイスのプロビジョニング、管理、保護が可能となり、柔軟な運用の基盤が構築されます。モバイルネットワークが継続的検証に必要な信頼できる常時接続を提供するため、通信事業者はこの変革において重要な役割を果たします。

永続的デバイスIDに基づくゼロトラスト環境では、従来IT部門が担っていたデバイスプロビジョニングもエンドユーザーが安全に実行できます。クラウドベースのUEM(Unified Endpoint Management)ツールと統合モバイル認証によるユーザー主導オンボーディングにより、従業員はセキュリティを損なうことなく、どこからでも企業デバイスを直接セットアップできます。これにより運用オーバーヘッドは減少し、企業ITの柔軟性が高まります。

作業環境全体でのセキュリティ・ポリシー適用強化

セルラーラップトップは、モバイルネットワーク経由で常時接続を維持します。これにより、紛失や盗難時にリモートワイプや接続プロファイル削除といった管理やセキュリティ操作がいつでもどこでも即座に可能です。ネットワークネイティブの常時接続は、ゼロトラスト環境下のすべての作業環境で一貫したポリシー適用を可能にし、IT管理者にインシデント対応の信頼性を提供します。さらに、この一貫したポリシー適用という中核利点に加え、Wi-Fiインフラ依存の軽減によるセキュリティ向上と運用の簡素化という副次的利点があります。

5GとパートナーによるエンタープライズIT 変革

ソフトバンクはパートナーと協働し、企業がリモートやハイブリッドワーカー向けに安全かつ柔軟な接続を構築する新たな方法を模索しています。従業員は高性能5Gネットワークにより、オフィス、自宅、移動中でも、5G接続ラップトップでクラウドサービスへ安全にアクセスできます。これにより、5G接続が企業ITアーキテクチャを簡素化し、セキュリティと生産性の両方を向上させるゼロトラストとAI対応ワークフローの両方を促進していることが示されます。

モバイルファーストの接続ラップトップによる効率向上

日本では、モバイルファーストのIT環境によりセキュリティと生産性を両立させる
方法を模索する企業が増えています。ソフトバンクは法人営業部門社員を対象に、セルラー対応PCの導入効果を評価する社内検証を実施しました。顧客訪問時などに会社のリソースへアクセスする必要が生じる場合、以前は準備と認証の手続きに数分かかっていましたが、ゼロトラスト環境下のセルラーPCではこの手順が不要になります。検証の結果、この改善は営業組織全体で月あたり最大1営業日/社員の業務時間短縮につながると推定されています。これはセルラー対応PCが、企業リソースへの真にシームレスな常時接続を可能にし、セキュリティと従業員体験の両方を向上させ得ることを示す良い例です。

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注: 中央IT管理には、接続の調達、ネットワーク機器のパッチやソフトウェア更新の集中管理、トラブル シューティング対応のネットワーク運用センターが含まれます。

図19: TCOの比較: 従来のエンタープライズITインフラと5G

ITコスト効率の定量化

企業がハイブリッドワーク推進とクラウド移行を加速する段階では、LANやWANインフラが十分に活用されず、保守コストだけが発生しているケースが見られます。エリクソンの社内分析によると、これらの環境の一部をネットワーク仮想化を活用した5Gアーキテクチャに置き換えることで、条件や企業規模に応じ最大50%のITインフラコストを削減できる可能性があります。

エリクソン・ジャパンも自社オフィスのWi-Fiを段階的に5Gに移行することで、運用の複雑さが軽減され、ネットワークの信頼性が向上したことが示されており、5Gが企業のITと接続管理を合理化できることが判明しています。実際に節減できるコストはさまざまですが、このような5G対応のアーキテクチャは、ネットワーク運用を簡素化し、アジリティを向上させ、将来を見据えたエンタープライズ接続を提供する機会をもたらします。

50%

5Gにより最大50%のIT TCOコストを削減できる可能性がある

インフラ・ライト企業への進化

企業がクラウドとハイブリッドワークの拡大を加速する中で、従来の境界防御型セキュリティからゼロトラストモデルへの根本的な移行は不可欠になっています。通信事業者はセルラー接続された安全性の高いエンドポイントを活用するモバイルファーストのゼロトラストアーキテクチャによって、5Gモバイルネットワーク固有の機能を使い、この変革を実現できます。この進化によってハイブリッドワーク中のすべてのワークスペースにわたるセキュリティが強化されるのみならず、企業のIT部門が5Gのプログラマブルネットワークを活用できるようなり、業務運用の合理化が進みます。それは、よりアジャイルで柔軟なビジネスプラクティスへの道を切り開くことになります。

通信事業者は、安全な接続、ID管理、マネージドライフサイクルサービスを企業顧客向けの一体型ソリューションに統合することで、この変革を主導できるという比類ないポジションに立っています。これにより企業は、運用効率の向上、セキュリティの強化、TCO(Total Cost Of Ownership)の削減を同時に達成し、さらにユーザー体験を改善し、AIドリブンのイノベーションの基礎を築くことが可能となります。ゼロトラスト、5G、クラウド技術を活用したエンドポイント
中心のモデルは、エンタープライズITアーキテクチャを再定義するものです。この変化を受け入れた通信事業者は、新たな収益源を獲得できるだけでなく、デジタルトランスフォーメーションを進める企業との深い戦略的パートナーシップを確立するチャンスを得る事になります。

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References

1
External analyst forecast (H2 2025).