エリクソン、トリプルバンド トライセクターの5G無線機でサステナビリティの水準を向上
本資料は2022年9月1日に発表された報道資料の抄訳です。
エリクソンは、単体で無線機9台分の処理をこなせる新しいトリプルバンド トライセクター無線機の導入により、ネットワークの持続可能性をさらに向上させます。Radio 6646 は、トリプルバンドシングルセクター無線と比べてエネルギー消費を 40% 削減し、アルミニウムなどを使った60%の軽量化により、サイトの設置面積も最小限に抑えます。

この新しい無線機は、900MHz、800MHz、700MHzの周波数帯を単一のコンパクトな2G~5G対応無線機に組み合わせることにより、エリクソンのトライセクター製品のマルチバンド機能を拡張します。より持続可能なソリューションを求めるCommunications Service Providers(CSP)の声が高まる中、Radio 6646のローバンドの機能は、エネルギー効率に優れた方法で5Gのカバレッジとミッドバンド(3.5GHz)双方の性能を大幅に改善します。
エネルギー使用量を40%削減すると、一年あたりで電気自動車40回分の充電エネルギーに匹敵する節約につながります。また新しいトリプルバンドトライセクター無線機では重量が60%削減され、CSPは展開コスト、鉄塔の貸借費用、CO2排出量を最小限に抑えることができます。1台のRadio 6646は、9台のシングルバンド無線機の処理をこなすことができます。
Telefonica SpainのRANテクノロジー&サポート部門の責任者、ビセンテ・アバド(Vicente Abad)氏は次のように述べています。
「エリクソンの新しいRadio 6646は、経済的かつ持続可能でありながら、費用対効果に特に優れた方法で5Gカバレッジを拡大する非常にコンパクトで柔軟なソリューションを提供します。 Radio 6646が実現したフットプリントと省電力性は5Gの強力な推進力になると考えており、スペインにおいて、それを初めて展開できることを嬉しく思います」
エリクソンのネットワーク製品部門責任者、デビッド・ハマーウェル(David Hammarwall)は次のように述べています。
「エリクソンのエネルギー効率の高い新しい無線機は、設置が容易なフォームファクタにスペクトル機能を独自に組み込んだものです。これにより欧州における展開を簡素化し、5Gカバレッジを拡張します。通信事業者はこの最新のイノベーションにより、消費者、企業、ミッションクリティカルな通信向けの新しいアプリケーションで5Gスタンドアロン(SA)の展開を拡大できることでしょう」
Radio 6646は、屋上や鉄塔からオフィス、地下、店舗、家庭などに至る屋内外のカバレッジを広く拡大します。また特にキャリアアグリゲーションおよび5G SAによるミッドバンドTDDと組み合わせることにより、5Gネットワークの容量を増やします。
この新しい無線機は、ローバンドでミッドバンドTDDの性能とリーチを拡張する5G SA展開において重要な帯域になる700MHz帯もサポートしています。3つのローバンド帯を組み合わせたRadio 6646は、2Gから5Gまでのすべての移動体通信世代とIoTに関して、屋外と屋内両方のカバレッジを強化します。これらの周波数帯はデバイスによって広くサポートされており、5Gサービスの成長を促進する上で大きな可能性を秘めています。
Radio 6646は、2021年の発売以来、世界市場に広く展開されているデュアルバンド3セクターのRadio 6626に続く製品です。またエリクソンは今年初めに、最小限あるいはフットプリントの増加なしで大幅な省エネと最大10倍の容量増加を実現する七つの新しい5G RANソリューションを発表しました。
持続可能なネットワークのためのエリクソンリモート無線機について、くわしくは こちらからご覧いただけます。