Skip navigation

エリクソン、5GミッドバンドのサポートでクラウドRANポートフォリオを強化

次の言語でもお読みいただけます。 English Français Español 日本語 العربية

本資料は2021年6月22日に発表された報道資料の抄訳です。

  • エリクソンのクラウドRANポートフォリオにミッドバンドとマッシブMIMOのサポートが加わることで5Gの性能が向上
  • 既存のハードウェアとソフトウェアを使って性能を向上し範囲を拡大させるソフトウェア機能、エリクソンクラウドリンクがクラウドRANの展開に登場
  • インテルの技術を採用しミッドバンドで高性能クラウドRANを強化
Press release
Jul 05, 2021 03:42 (GMT +00:00)
Ericsson engineers working with Ericsson Cloud RAN on an intel server

エリクソン(NASDAQ:ERIC)は、クラウドRAN(Radio Access Network)の提供内容に5GミッドバンドとマッシブMIMO展開のサポートを追加しました。通信事業者は、ミッドバンドにより5Gのスペクトル資産を活用し、より応答性の高い体験をモバイルブロードバンドユーザーに提供しつつ、迅速かつ効率的にサービスを展開できます。

エリクソンのポートフォリオへ加わったこれらの最新の拡張機能は、ベライゾンなどのお客様との緊密な協力の元に開発されました。これにより通信事業者は、クラウドネイティブ技術及びオープンネットワークアーキテクチャーへとシームレスに進化し、より柔軟な展開への要求に応えることができるようになります。また通信事業者は、すでに世界中に展開済みの700万台の5G対応Ericsson Radio Systemの無線機を活用し、Ericsson クラウドRANの範囲を拡大できます。

昨年末のエリクソンクラウドRANの導入以来、エリクソンは「ブルーフィールド展開」とも呼ばれる既存のフットプリントを含むあらゆる展開シナリオに仮想化RANソリューションを導入できるようになりました。ブルーフィールド展開では、事業者はクラウドRANを自らのネットワークに展開し、二つのアーキテクチャー間のインターワークをフルに活用できます。これを実現するのは、複数のプラットフォーム上でエリクソンスペクトラムシェアリングアップリンクブースターキャリアアグリゲーションなどの付加価値技術の利用を可能とするエリクソンクラウドリンクです。

エリクソン上席副社長兼ネットワーク事業部門総責任者のフレドリック・イェドリング(Fredrik Jejdling)は次のように述べています。「私たちは常にお客様と緊密に連携して最高の技術を開発することを目指しています。私たちの最新の発表は、エリクソンが最先端を歩み続け、高性能で費用効果の高いポートフォリオを提供するために技術への投資を継続していることを示しています。現在は、お客様がクラウドネイティブネットワークを事実上あらゆるクラウド及びサーバープラットフォームに展開できるよう、この優れた性能をクラウドRANに導入しています」

Mobile Expertsのチーフアナリスト、ジョー・マッデン(Joe Madden)氏は次のように述べています。「エリクソンは、単に既存の無線アクセス技術の上に新しい技術を上積みしているのではありません。クラウドRANのミッドバンドと展開済みの700万台のエリクソン無線システムを組み合わせて、性能を向上させる革新的な可能性を掲げているのです。仮想化されたRANと事前に統合された無線機の協調は、通信世代間の相互運用性と最適化を含むもので、これにより通信事業者の全体的なライフタイムコストが削減されるはずです」

インテルとクラウドRANの性能を向上

高性能のミッドバンド5Gの展開では、半分の運用時間で4Gの150倍の演算能力が必要になります。ハードウェアアクセラレーターを追加してこの必要な演算能力の一部を提供することで、クラウドインフラストラクチャーはミッドバンド展開の現実的な選択肢になります。5Gとそれ以降の通信世代の高い性能基準を満たすために、エリクソンとインテルは力を合わせてクラウドRANの可能性を追求していきます。

エリクソンクラウドRANは通信事業者に多くの選択肢をもたらし、長期にわたる戦略パートナーであるインテルがサポートする、真に特定のクラウドに依存しないプラットフォームを提供します。複数世代にわたるXeon Scalableプロセッサーとアクセラレーター技術によるインテルのコンピュート技術を採用したこのポートフォリオは、高密度容量ソリューションを実現します。これによりインテルとエリクソンは、世界で最も要求の厳しいRAN環境に求められる性能を提供できます。

インテルのエグゼクティブバイスプレジデントでデータプラットフォームグループのジェネラルマネジャー、ナビン・シェノイ(Navin Shenoy)氏は次のように述べています。「クラウドの大きな成長を促進したXeonプロセッサーなどのインテルの技術は、現在のvRANの成長にも重要な役割を果たしています。エリクソンとの長年のパートナーシップは、5Gでより豊かなユーザー体験を解き放つという共通の目標に向かい、エキサイティングな新しい段階に入っています」

オープンイノベーションエコシステムとの協力

仮想化および分散コンピューティングアーキテクチャーの出現は、ハードウェアとソフトウェアの分離と共に、オープンイノベーションエコシステムの価値を高めてきました。特定のクラウドに依存しないよう設計されたエリクソンクラウドRANは、追加のクラウド統合サービスを使うことで、事業者が選択したクラウドインフラストラクチャーを容易にオンボードできます。

インテルの基盤上にエコシステムの価値を構築し提供するために、エリクソンはHPE(Hewlett Packard Enterprise)などの業界をリードするITインフラストラクチャーベンダーを含むエコシステムパートナーと協力しています。この協力を通じ、クラウドRANネットワークを展開するエリクソンのお客様は、HPE ProLiantサーバーベースのHPEワークロードを最適化したエッジコンピュートも、その他のクラウドも選択可能で、クラウドRANの展開がますます柔軟になりました。

エリクソンについて

エリクソンは、コネクティビティから最大限の価値を創造する通信サービスプロバイダーをお手伝いします。ネットワーク、デジタルサービス、マネージドサービス、新しいビジネスにわたるポートフォリオを持ち、お客様のデジタル化、効率向上、新たな収益源の発掘をお手伝いします。エリクソンのイノベーションへの投資は、電話とモバイルブロードバンドのメリットを世界中の何十億もの人々にもたらしてきました。エリクソンは、ストックホルムとニューヨークのナスダックに上場しています。www.ericsson.com

お問い合わせ先

エリクソン・ジャパン株式会社
マーケティング&コミュニケーション本部
Email: info.k@ericsson.com