本資料は2021年6月15日に発表された報道資料の抄訳です。
- エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)レポート「学習者をつなぐ:教育格差の縮小」は、複数のセクターが協力する4分野にフォーカス
- エリクソンはユニセフのグローバルパートナーで、学校の接続状態調査を早期から資金面で支え、Gigaイニシアティブ‘を支援
- 学校の接続による児童と地域社会の活性化と質の高いデジタル学習へのアクセスが、個人、地域、国の経済的発展の触媒として国連の持続可能な開発目標の達成に貢献

エリクソン(NASDAQ:ERIC)が支援するEIUのレポートによれば、ブロードバンド接続があまり普及していない国では、学校をインターネットに接続することで、GDPを最大で20%増やすことができる可能性があります。
十分な教育を受けた労働力は革新的で画期的なアイデアを育む可能性が高く、それは経済発展と雇用創出につながります。EIUの分析によると、ある国の学校の接続性が10%高まるごとに、一人あたりのGDPが1.1%増える可能性があります。
西アフリカの国ニジェールを見ると、学校の接続性をフィンランドのレベルまで改善すれば、2025年までに一人当たりのGDPが、ベースラインの一人当たり550ドルから一人あたり660ドルへと、ほぼ20%も増加する可能性があるとレポートは報告しています。
本レポートは、変化をもたらす四つの主要なアクションにフォーカスしています。
- 協力の重要性:学校の接続性に関わる障壁を克服するためには、利害関係者の取り組みを調整するための、官民が一体となったパートナーシップ戦略が必要です。
- アクセシビリティと手頃な価格:インターネットへのアクセスを可能にするインフラを構築することが出発点です。接続の品質とコストも重要な要素です。
- インターネットとデジタルツールの教育への組み込み:学校におけるネットワークへのアクセスが実現したら、それをカリキュラムに組み込まなくてはなりません。技術を日常の学習に統合するように教師を訓練する必要があります。
- オンラインにおける児童の保護:学校の接続性は子供たちに機会を提供しますが、保護された健全なオンライン学習環境を確保するには、追加の措置が必要です。インターネットを安全かつ確実に利用するためには、それを適切に管理しなくてはなりません。
レポートはまた、世界中の政府、民間、NGOのリーダーが、世界中のすべての年齢の学童のインターネット接続を実現するために協力することを推奨し、それによってデジタル格差の解消に劇的な影響を及ぼすことができると述べています。
レポートを受けたエリクソンは現在、資金調達、データ共有、技術知識の提供、接続の持続可能なビジネスモデルの再考などを通じ、ユニセフとITU(International Telecommunication Union)が立ち上げた学校を接続する取り組みであるGigaを支援するよう、関係者に訴えています。エリクソンはユニセフとの3年間のパートナーシップを通じて、35ヶ国において現時点での学校の接続性調査の支援に取り組んでいます。
エリクソンは、支援したEIUレポート「学習者をつなぐ:教育格差の縮小」に基づき、2030年までにすべての学校とその周辺の地域社会を接続するというGigaの野心的な目標は達成可能であるという信念を強くしました。
エリクソンの持続可能性および企業責任担当副社長、ヘザー・ジョンソン(Heather Johnson)は次のように述べています。「国内外のデジタル格差を埋め、世界中の子供たちに可能性に満ちた明るい未来の機会を与えるGigaが発表されたとき、私たちはそれがもたらす前向きな影響をすぐに理解しました」
ジョンソンは次のように付け加えています。「レポートは、企業のリーダー、公共部門のリーダー、NGOのパートナーシップがこの問題に取り組み、人々の生活に大きな影響を与えるために効果的な行動を取ることができることを明らかにしています。公共、民間、NGOのすべての関係者は、その規模に関わらず、違いを生むことができます。関係する皆様にはこのレポートを読むだけではなく、Gigaの取り組みに参加して、この重要な目標の実現を支援して下さるようお願いしたいと思います」
パートナーシップ担当のユニセフ事務局次長、シャーロット・ペトリ・ゴルニツカ(Charlotte Petri-Gornitzka)氏は、次のように述べています。「私たちは力を合わせ、地域社会における接続性の格差を把握するために世界中の学校を調査しています。学校をネットワークにつないで質の高いデジタル学習を提供し、すべての子供と若者が明るい未来に飛躍できるようにするためには、セクター間の協力が重要です」
レポートについて
EIUのレポートは、学校をネットワークに結ぶことが教育成果の向上と子供たちがキャリアを追求する機会の強化につながり、それが経済活動の活性化と地域社会の成長をもたらすことを示しています。レポートは、子供たちの個人レベルの利益が雪だるま式の効果をもたらし、より高い収入、より良い健康、全体的な福祉の改善につながることを明らかにしました。この利益は子供だけにとどまらず、コミュニティのより広範な開発と経済成長の基盤ともなります。
レポートに示された、学校を接続することによるその他の潜在的なメリットは次のとおりです。
- 教育の質の向上
- イノベーションと革新的なアイデアを育む、より生産的な労働力の創出
- 雇用の創出
- コミュニティの開発
- 経済成長と発展の推進
この取り組みの詳細とGigaイニシアティブに参加する方法については、www.gigaconnect.orgをご覧ください。
関連リンク
About the Giga Initiative
About Ericsson’s partnership with UNICEF
編集者への注記
レポートの方法論
レポートの方法論の詳細な説明は、レポートの80〜95ページに示されています。
EIUについて
EIU(Economist Intelligence Unit)は、The Economistの発行元であるエコノミストグループの研究部門です。世界有数のカントリーインテリジェンスの提供者であるEIUは、経済および開発戦略の信頼性が高く偏向のないタイムリーな分析を通じて、政府、研究機関、企業を支援します。EIUは、650名を超えるアナリストと寄稿者のグローバルネットワークを通じて、200を超える国々の政治、経済、ビジネスの状況を継続的に評価および予測しています。詳細はwww.eiu.comをご覧ください。
エリクソンについて:
エリクソンは、コネクティビティから最大限の価値を創造する通信サービスプロバイダーをお手伝いします。ネットワーク、デジタルサービス、マネージドサービス、新しいビジネスにわたるポートフォリオを持ち、お客様のデジタル化、効率向上、新たな収益源の発掘をお手伝いします。エリクソンのイノベーションへの投資は、電話とモバイルブロードバンドのメリットを世界中の何十億もの人々にもたらしてきました。エリクソンは、ストックホルムとニューヨークのナスダックに上場しています。www.ericsson.com
お問い合わせ先
エリクソン・ジャパン株式会社
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