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企業がITインフラを軽量化する方法

完全に安全かつ柔軟な方法で、本当の意味でどこからでも仕事ができるとしたらどうでしょう。クラウドとモバイルテクノロジーを組み合わせることで、企業は「インフラの軽量化」を実現できます。

企業がITインフラを軽量化する方法

働く場所や働き方に関するあらゆることが革命的に変わりましたが、多くの企業はITインフラをまったく変えていません。コストの上昇があらゆる規模の組織に影響を与える中、すべてを変える新しい革新的なモデルに道を開くためには、何かを手放す必要があります。扱いにくいレガシーのITインフラを捨て去ると言えば大げさに聞こえるかもしれませんが、適切なツールとモデルを使用すれば、「インフラの軽量化」はすぐにニューノーマルになることでしょう。

COVID-19のパンデミックにより何百万人もの人々がいきなり在宅勤務を余儀なくされたことでITインフラは脚光を浴びましたが、雇用主の63%がハイブリッドワークの導入または拡大を計画していると回答していることから、その影響は今後も続くと思われます。

ビジネス

企業はオンサイトの従業員数が減っているにもかかわらず、その接続に料金を支払っています。これには高いコストがかかる上、メンテナンスも必要です。自宅から接続する従業員が増えると、IT部門は従業員の可視性を失い、従業員の接続方法、接続のセキュリティ、リアルタイムの体験品質、従業員が十分なデータを持っているかどうかを簡単に確認できなくなります。

IT資産の管理者は、現在IT予算の3分の1以上が無駄になっていると推定しています。誤解され十分に活用されていないレガシーのITインフラは、すべての組織にとって変革の妨げとなっています。

従業員

従業員の観点から見ると、リモート体験はオフィスでの勤務ほどシームレスではありません。在宅勤務の従業員は、Wi-Fiをめぐって他のユーザーと競争しつつ複雑なVPN設定をナビゲートしブロードバンド接続の低い信頼性に悩まされています。英国のユーザーの53%がブロードバンド接続上の問題を経験しており、欧州の農村部では人口の37%しか高速ブロードバンドを有していません。おそらく最も重要なのは、セキュリティが常に保証されているとは限らない点です。また外出先でラップトップPCを携帯電話機でテザリングすると、端末のバッテリーの寿命を縮め、大量のデータを消費する可能性があります。

企業は10年以上にわたってクラウド化への道を歩み続けています。完全なオンプレミスであったデータ、ワークロード、アプリケーションは、「従量課金制」の柔軟性をもたらすクラウドベースのサービスになりました。現在は企業のネットワーク接続についても同様の取り組みが始まっています。

クラウドと5Gの両方でサポートされている「軽量インフラ」モデルは、組織のニーズに柔軟に対応します。コストのかかるオンプレミスのインフラを維持することも、必要のないアクセスポイントをオンサイトで無為に遊ばせることもありません。

クラウドと5Gを組み合わせることで、従業員の生産性と効率が向上すると同時に、企業ITのセキュリティと制御が強化されます。設備投資に依存する硬直したオンプレミスITインフラと違って柔軟性が高く、世界中の通信事業者のネットワークに合わせて拡張できるこのモデルでは、企業はインフラを事業者のネットワークにオフロードして軽量化することができます。

今すぐビジネスを軽量化する方法?

社外にいる世界中の従業員の接続から複数のサイトの管理に至るまで、モバイルネットワークを使う利点は効率、費用対効果、安全性の高さです。これによってIT部門はエンドポイントの接続のみに集中できます。5Gを内蔵したノートPCは従業員に、より優れた一貫性のあるユーザー体験を提供します。この新しい接続管理方法は、5Gを主なアクセス手段として、企業のITインフラのクラウドへの移行を簡素化します。これにより企業と従業員の両方に、安全で信頼性が高い柔軟なソリューションが確実に提供されます。

「『インフラ軽量化』への移行にはさまざまなソリューションが必要となり、企業にとっては長期的な取り組みとなります」

–クレイドルポイントCMO(Chief Marketing Officer)ドナ・ジョンソン(Donna Johnson)

Donna Johnson speaks about infrastructure

緊急サービスなどのミッションクリティカルな通信では、組織は公共ネットワークから完全に分離された全国規模のモバイルネットワークを使います。企業は港湾や工場などで業界のニーズに合わせて、独自の プライベート5G ネットワーク をオンプレミスで構築します。しかし、セットアップが迅速で信頼性が高く安全なソリューションの柔軟性を活用して、中小企業がモバイルネットワークを使ってアジリティを高めるにはどうすればよいでしょうか。

これらの組織は、POS(Point-Of-Sale)システムの一時的かつ堅牢な接続に依存する小売業のポップアップストアから、迅速なセットアップが必要なフレキシブルオフィスに至るまで、常に変化するシナリオに直面しています。

従来の有線ブロードバンドはセットアップに数週間かかることもありますが、クラウド管理の4Gおよび5GルーターとアダプターはWWAN(Wireless Wide Area Network)を提供し、ビジネスの柔軟性を大幅に高め、ほぼ即座に運用できるようにします。企業はキオスク、カメラ、デジタルサイネージなどのあらゆるデバイスを、場所や人と同様に迅速に接続できます。

クラウドのさらに先へ

「軽量化」をさらに進めるためには、企業はクラウドに目を向ける必要があります。現在は企業が選択するスイートやツール全体が「クラウド化」されています。開発者はエリクソン傘下のVonageのようなスペシャリストと提携することで、ビジネスニーズに最も適した最新のAI(Artificial Intelligence)ツールを簡単に導入できます。これらのツールを独自に開発・保守する必要がないのでコミットメントと投資は最小限に抑えられ、ビジネス上の負荷が軽減されます。

エリクソン傘下のクレイドルポイントのCMOドナ・ジョンソン(Donna Johnson)は、クラウドとの同期がもたらすものはビジネスの最適化にとどまらないと説明しています。

「新しい場所に接続するたびに、ファイアウォール、ネットワーク、サーバーを設置することはできません。インフラ軽量化の考え方はこれらすべての重要な要素を持ち歩くということですが、それらが毎回物理的に現れるわけではありません。インフラがクラウドとキャリアに移行することで、場所を問わずどのような接続方法でも一貫した体験が得られます」

意思決定者の10人中9人近くが、将来的には自社のITソリューションをアウトソースすることを予想しています。

- エリクソンインダストリーラボレポート

未来のビジネスはどのようなものになるでしょうか?

携帯電話が外出先で利用可能なモバイルネットワークに即座に接続できるのであれば、他のデバイスもそうあるべきでしょう。世界中のどこにいても、プライベートで安全で信頼性の高いネットワークに即座に接続できるデバイスがあれば、何が可能になるのでしょうか。

クラウドサービスとモバイルネットワークを組み合わせれば、エリクソンの EVCN(Enterprise Virtual Cellular Network)と呼ばれるサービスでこれらのすべてが可能になります。これは旅行中に携帯電話でローミングネットワークを検出して接続するのと同じくらい簡単に行われますが、5G ネットワークのプライベート「スライス」に接続されるため、ベストエフォートのローミングネットワークを使う必要はありません。5G PC のセットアップはユーザーにとってシームレスに実行され、がすべての従業員のデバイスでゼロタッチの接続プロビジョニングとアクティベーション、エンドツーエンドのセキュリティを提供し、IT 部門によるリアルタイムの可視性、データ使用の管理と制御を可能にします。このプラットフォームはあらゆる場所で真にハイブリッドな作業環境、より高い柔軟性、安全な接続を実現します。

EVCN はすでにソフトバンク(日本)、T モバイル(米国)、テリア(スウェーデン)、エリクソン、マイクロソフト、Thales により、三つの大陸で トライアルに成功 しています。このトライアルでは三つの大陸間を移動する従業員によるシームレスなグローバル接続が実証され、公共ネットワークとプライベート5G ネットワークが、従業員が訪れる先々で常時維持されるセキュリティを活用して自動的に切り替えられました。

What do future businesses look like?

「企業は人々やデバイスをプライベートネットワークに接続するためのシンプルで安全な方法を必要としています。eSIM対応ノートPCをスムーズかつ安全な方法で5Gネットワークに接続することで、企業はほんの数回のクリックで接続できます」

–Thalesモバイル接続ソリューション担当副社長エヴァ・ルービン(Eva Rudin)

Eva Rudin speaks about connectivity

すべての国、すべてのオフィス、すべての従業員に同じ安全な接続を

すべての国、すべてのオフィス、すべての従業員に同じ安全な接続を

軽量インフラモデルを使うことで、企業はすべてのデバイス、完全なeSIMリモート管理によるサブスクリプション、セキュリティーポリシーなどを一つのポータルで制御できます。つまり何百ものサービス事業者と交渉する代わりに、一元化された可視性と単一の請求処理が可能となります。またサービス事業者の運用も簡素化されます。しかしこのプラットフォームが真に優れているのは、5Gの機能を活用する方法にあります。

5Gはどのような役割を果たしますか?

5Gが独創的なのはプログラム可能であるという点です。プログラム可能なネットワークとは、サービスを適応させることができ、それでいてユーザーが何もする必要がないということを意味します。たとえば海外に出張したり、容量を増やす必要がある場合、すべてを自動、あるいはIT部門が運用するシンプルなポータルを介して処理できます。サービス品質、オンデマンド、位置確認などのネットワークAPIを使い、さまざまなニーズに合わせた接続サービスを提供するようにネットワークをプログラムできます。

エリクソンの企業向け仮想セルラーネットワーク担当COO(Chief Operations Officer)ディアラ・アビ-ラチェド(Diala Abi-Rached)は次のように説明しています。

「AIなどのソリューションに取り組んでいる組織にとって、AI主導のワークフローの利用の増加は、高性能な5G常時接続の恩恵を受けます。これは企業向け仮想セルラーネットワークのもう一つの利点であり、ローカル5Gネットワークに常にシームレスに接続されることで、場所を問わず効率が最大限に最適化されます。」

ビジネスを拡大する

多くの企業はすでにデータとソフトウェアをクラウドに移行していますが、オンプレミスの接続はそのままです。インフラ軽量化の柔軟性は経済的なメリットや効率性を高める機会をもたらすにとどまらず、あらゆる事業にとってより豊かな未来へのカギとなります。組織は新しい状況に柔軟に対応し、シームレスな接続によって可能となる新しい機会を模索できます。

 

  • エリクソンが各業界の大手企業とユニバーサルな国際5Gネットワークをどのように構築しているかについては、Enterprise Virtual Cellularの詳細をご覧ください。
  • クレイドルポイントの主に企業向けの柔軟な接続製品についてはこちらをご覧ください。
  • エリクソンのさまざまな業界向けのソリューションと分析についてはenterprise areaをご覧ください
  • 音声、SMS、チャット、動画、ソーシャルメディアを使ったクラウドベースの通信についてはVonageをご覧ください

コントリビューター

Martin Zander

Head of Strategic Initiatives & Ecosystems, Ericsson

Diala Abi-Rached

Chief Operating Officer, Enterprise Virtual Cellular Network, Ericsson

Donna Johnson

Chief Marketing Officer, Cradlepoint

Andrew Pratt

Co-Founder, Enterprise Virtual Cellular Network, Ericsson

With special thanks to:

Jay Jay Chin, Per Synnergen, Eva Rudin, James Weaver